人工巣インテリアリで飼育しているクロオオアリの家族に、異常に大きな働きアリが生まれました。
この働きアリは、自然界の大きな巣の大型働きアリと較べても、更に大きいように思えます。この家族は2011年に生まれた家族で、働きアリの数はこの大きな働きアリを入れずに26匹です。2年間を経過した家族としては大きくありません。
この家族と他の家族との飼育環境の違いの1つに、今年の春に途中水がなくなり幼虫の多くが死んだことがあります。そのためか現在は繭が1つで、幼虫はなく、卵が多数あります。
巣作りの初期の段階で、大きな働きアリが生まれた事例については、「1匹だけ育った働きアリ」や「年を越して再度の子育てに成功するか?」の結果で触れていますが、これらと同じことが起こったと考えられます。いずれも、幼虫が少ない(他にいない)ために、養分を多く摂取し、それで体が大きくなったのでしょう。