土を使う飼育器「アンテネスト」を開発致しました。巣作り(巣穴)を観察することができます。
幅30mmの縦長の水槽に「真砂土」(山土)を入れます。「真砂土」は細目の篩(ふるい)にかけてあります。
水槽には、上方に活動室が付いていて、蓋を兼ねています。
詳しくは、こちらをご覧下さい。
土を使う飼育器「アンテネスト」を開発致しました。巣作り(巣穴)を観察することができます。
幅30mmの縦長の水槽に「真砂土」(山土)を入れます。「真砂土」は細目の篩(ふるい)にかけてあります。
水槽には、上方に活動室が付いていて、蓋を兼ねています。
詳しくは、こちらをご覧下さい。
新しい飼育器の開発を始めています。
これまでは、コンクリート製であったり、アクリル製であったりして、土は入れませんでしたが、今度は、土を入れる飼育器を作ろうと考えています。この飼育器では、巣穴作りが観察できるのが、一番の特徴となります。
容器の幅は30mmにしています。土は「真砂土」を細目の篩にかけたものを使い、容器に少しずつ入れながら、木の板等で押さえて硬めにして重ねていきます。容器の蓋は、活動室をかねます。材質は、容器・活動室ともにアクリル(3mm厚)です。
この飼育器は、現在は試作・検証中ですが、近くご希望の方にお分けできるようにしたいと思っています。
昨年、トゲアリの女王アリがオオアリの巣に寄生した7コロニーの内の3コロニーで、トゲアリの働きアリが羽化していました。
ここで変態の期間をまとめてみると、おおよそ、
◎NESTCON01001とNESTCON01030の場合
3月31日(産卵)〜5月22日(孵化)〜6月19日(蛹化)〜7月4日(羽化)
卵の期間:53日間
幼虫の期間:29日間
蛹の期間:16日間
計96日間(重複日を除く)
◎SIMSMA1028の場合
4月16日(産卵)〜5月22日(孵化)〜6月19日(蛹化)〜7月4日(羽化)
卵の期間:37日間
幼虫の期間:29日間
蛹の期間:16日間
計82日間(重複日を除く)
となります。 改めて、卵の期間がとても長かったことがわかります。
今年の6月2日に採集したムネアカオオアリの女王アリが死んでしまいました。残された子どもは、卵が8個、幼虫が20匹、繭が3個です。
そこで、この子どもたちを、同じ6月2日に採集したクロオオアリの家族の中に入れてみましょう。こちらのクロオオアリの子どもは、卵が14個、幼虫が13匹、繭が4個です。
クロオオアリは、ムネアカオオアリの子供たちを違和感なくすんなりと受け入れました。子どもは、合わせると卵が22個、幼虫が33匹、繭が7個になります。
子どもが多くなりました。もう食事はしない繭はさておき、自然界では、こんなに多くの子どもを育てはしませんから、体に蓄えられている養分は足らないように思えます。このままにして、子育てがどのようになるかを観察するのも1つの選択ですが、今回はたんぱく質を含む特製の蜜を与えることにします。
うまくいけば、クロオオアリとムネアカオオアリの働きアリが混在する珍しいコロニーができそうです。