2015年9月4日、トゲアリが寄生しているあるコロニーで、トゲアリの女王アリ(T130913-01)の姿が見当たりませんでした。このコロニーは、2年目を迎えており、繁栄していた方だったのですが、女王アリが死んだようで、とても残念でした。そこで、2015年8月28日採集のトゲアリの新女王アリ(T150828-06)を入れてみました。他に、女王アリが死んだムネアカオオアリ(R15070)のコロニーから、繭を1個と幼虫を23匹入れました。
翌日見ると、T150828-06の死骸はなく、姿は確認できませんでしたが、働きアリのトゲアリの団子状の中にでもいるのでしょうか、生きているようです。ちなみに、幼虫はいくつもありましたが、繭は見当たりませんでした。
ところが、10月になって、意外なことに気づきました。トゲアリの女王アリが2匹いるのです。
どうやら、T130913-01は死んでいなかったのに、死んだと勘違いしていたようです。そこに、T150828-06を入れたのですから、トゲアリの女王アリが、一つのコロニーに2匹いるようになったのです。この2匹のトゲアリは、喧嘩をすることなく、またどちらもムネアカオオアリの働きアリから迎え入れられています。
勘違いから、1つのコロニーに2匹のトゲアリの女王アリが共存するという、珍しいケースが生まれました。