12月も下旬に入り、もうすっかり冬になっていましたが、クリの木にはクリオオアブラムシの甘露を求めて、クロオオアリがやって来ていました。庭の西洋ミツバチもまだ活動していました。
では、クロオオアリはいつまで地上に出てくるのでしょうか。コロニーの規模や餌が得られる環境により、その時期はコロニーにより異なると考えられますが、ここでは、庭に棲息しているクロオオアリのコロニーの中で一番規模が大きく、クリの木にやってきているクロオオアリのコロニーで観察しました。
観察は、年を越して続けましたが、その結果、12月24日を最後にクロオオアリはクリの木にやってこなくなりました。
このコロニーのクロオオアリは、クリの木以外には出かけていないと考えられますので、この冬は12月24日が、クロオオアリが地上に出てきた最後の日であったと思われます。
ちなみに、クリオオアブラムシは年を越えてもまだクリの木の上方の枝に、僅かになりましたが棲息していました。そこで、アブラムシがいなくなったので、クロオオアリがクリの木に訪れなくなったわけではないことが分かります。