自宅の庭のA巣で、6月1日に初めて雄アリが飛翔するのを観察しましたが、今日(6月8日)になって初めて有翅女王アリが飛翔しました。
巣口から出てくるところは見ませんでしたが、気づくと巣口から少し離れたところを急ぎ肢で歩いていました。何回か飛翔を試みていましたが、芝生の上からは飛び立てない様子でした。そこで、近くにあった散水ホースの一部をヤマモモの木の根元に寄せ、その散水ホースへと女王アリを導くと、案の定、そのホースの上を歩き始め、ヤマモモの木の根元に着くと、何のためらいもなく、木に登り始めました。やがて、木の上方で一休みしてから、飛び立ちました。宙に舞うところは見られませんでしたが、おそらく無事に空高く飛び立てたことでしょう。
それからほぼ1時間後の16時半頃、1匹の有翅女王アリが芝生の上を歩いていました。
やがて、ビデオ撮影をしていた三脚に上り、一番上から飛び立ちました。
ところでこの日を振り返って見ると、14時過ぎには巣口に羽アリが現れていました。
そして、16時台が一番の最盛期のようでした。
その時間帯に19匹の雄アリが飛び立つのを見ています。羽アリが現れた巣口は、今日の場合はこれまでの4箇所から2箇所になっていて、その2箇所を交互に見たり、また写真も撮ったりしていましたので、雄アリが飛び立つのを全て見られたわけではありません。ですから、実際にはもっと多くの雄アリが飛び立ったと考えられます。
ところでこの日、羽アリが出てくる新たな巣口を見つけました。
この場所は、これまで観察していたA巣の巣口から西へ1.8m離れた場所にあります。
この巣はA巣だと考えられます。(根拠については「「誘拐」されたクロオオアリは巣に戻れるか(1)」を参照)
2匹目の有翅女王アリが現れた時、それまで観察していた巣口からは歩いてくる方向が違っていて、また、巣口を見ていたにも関わらず突然現れた感がありましたが、この新たな巣口を見つけて、疑問が解けたように感じました。この2匹目の有翅女王アリは、この木の切り株の麓の巣口から出てきたのでしょう。
17時頃には、巣口から出ている羽アリはもういなくなっていました。
下のムービーは、16時13分から3分間の巣口の周りの様子を撮影したものです。