月別アーカイブ: 2020年7月

コンクリートブロックを使った移植 +B20R10

7月31日、コンクリードブロックを使って「移植」をしました。コンクリートブロックは幅が12cmの基本型を使い、地面に立てた状態で、3つの穴に真砂土を上から8cm下まで入れ、丸棒を使って押し固めました。

コンクリートブロックの3つの穴に真砂土を入れた状態

そして、この穴に中に、オオアリのコロニーが入ったクリーンカップを蓋を取って落とし入れます。この幅が12cmのブロックの穴は、クリーンカップを傾けないでぎりぎり入る大きさです。ただ、そのカップよりも大きいカップも使っていますので、その場合は、カップを傾けて穴に入れます。それから、穴にアクリル製の蓋を被せます。

クロオオアリのコロニーを穴に入れた
ムネアカオオアリのコロニーを穴に入れた

移植したオオアリは、クロオオアリが20コロニー、ムネアカオオアリが10コロニーです。

クロオオアリ:共通シリアルナンバーは(B200603) 以下は (-下3桁)
-008 -052 -054 -059 -079 -095 -124 -126 -132 -135
-148 -149 -152 -157 -159 -163 -170 -174 -179 -180
7月29日時点での働きアリの数:順に
8匹 8匹 8匹 8匹 9匹 9匹 8匹 8匹 8匹 9匹
8匹 9匹 8匹 9匹 8匹 8匹 9匹 8匹 8匹 8匹

ムネアカオオアリ:共通シリアルナンバーは(R200603) 以下は (3桁
-032 -035 -038 -040 -043 -044 -048 -056 -063 -088
7月29日時点での働きアリの数:順に
7匹 7匹 8匹 9匹 7匹 8匹 8匹 7匹 7匹 7匹

設置した場所は、7月25日に移植した箇所のすぐ横です。

移植後の全景 写真右が7月25日に移植した箇所

+R5コロニーを移植(植木鉢皿)

7月25日に引き続き、29日、ムネアカオオアリ(R)の5つのコロニーを庭のイチゴ園の中に移植しました。
前回の素焼植木鉢皿を使った移植の方法ですが、植木鉢皿の周りに土を盛り、より外部から捕食者が侵入しにくくしました。

ムネアカオオアリ:共通シリアルナンバーは(R200603) 以下は (3桁
-046 -047 -051 -053 -055
移植時の働きアリの数:順に 8匹 7匹 7匹 9匹 9匹

植木鉢皿の周りを土で覆った
設置したところ プラスチック製のクリアケースの周囲に土を寄せ、容易に外部から捕食者等が侵入できないようにしている
遮光の目的で、ベニヤ板を被せた 9時3分撮影
移植後の全景

夕刻内見すると、B200603-046以外は、クリーンカップから移動していました。植木鉢皿の中に入ったかどうかは確認していません。

移動済 17時10分撮影
B200603-046のみは、まだクリーンカップに止まっていた 17時8分撮影

移植35コロニーのその後

7月25日に移植した今年採集のオオアリのその後の様子です。

① W拡張蓋を使った移植
クロオオアリ10コロニーの内、9コロニーが地中へと引越をしていました。ムネアカオオアリでは、5コロニーの内2コロニーが底面から下へ引越していました。

引越した後
引越した後 穴を掘った土が運び出されている
働きアリが1匹W拡張蓋の中にいた 地中への引越は済ませている
まだ地中へ移動していないコロニー
B200603-137に小さなアリがいた 蓋を開けた僅かな時間に入って来たのかもしれない
B200603-147には、蜜を入れていた餌器にたくさんの小さなアリが入っていた
餌器に蜜を入れて取り替え、昆虫を与えて内検を終えた B200603-147
こちらはムネアカオオアリのコロニー 地中への穴が掘られたようだが、まだW拡張蓋の中にいた

② 素焼植木鉢皿を使った移植
クロオオアリ10コロニーの内、7コロニーが飼育していたクリーンカップからいなくなっていました。多くの場合、伏せた素焼植木鉢皿の下に移動したと思われます。

クリーンカップからいなくなっていた
こちらはまだクリーンカップに止まっている
引越しているが、働きアリが1匹だけ、クリアケースの中を歩いていた B200603-175
素焼植木鉢皿の出入り口 土を盛って作り変えている B200603-172
餌器に蜜と昆虫を入れて設置 この後元通りにクリアケースを被せて内検を終えた B200603-160

③ 小型移植器を使った移植
クロオオアリ10コロニーの内、7コロニーが地中へと引越をしていました。

地中への引越が完了している 掘り出した土が少し見えている
こちらは地中からたくさんの土が運び出されている B200603-040
地中を掘った土が見えるが、まだ移植器の中に止まっている
小さなアリが移植器の中に入り込んでいる B200603-077
地中への穴を出入りする働きアリ B200603-077
こちらにも別の種のアリが入り込んでいた B200603-058
移植器の下にも入り込んでいる B200603-058
クロオオアリは既に地中へ移動していた その後からこの小型のアリが侵入してきたのだろう 巣穴にもこのアリは入り込んでいる クロオオアリにとってとても危険な状態 B200603-058
小型移植器を取り出し、バーナーの炎を小型アリに当てた B200603-058
土で覆った このクロオオアリのコロニーは死滅したかも知れない

今年採集のオオアリを「移植」

今年の6月3日から4日かけて長野県で新女王アリを採集したコロニーを、7月25日、庭に「移植」しました。今回は3通りの方法で移植しています。

W拡張蓋を使って
コンクリート製の人工巣用に作成していたW拡張蓋を使いました。

このW拡張蓋を移植に使う利点としては、底面の下に空間があることです。径7mmの穴を潜れば、広々とした土の上に移動できます。その後、巣穴を掘ることになりますが、掘り出した土も、この空間に置くことができます。この空間は、外部からは閉ざされていますから、捕食者に襲われることなく巣作りができます。また、上部は開閉式の蓋になっていますので、餌を補給できます。
このW拡張蓋を使って、クロオオアリを10コロニー、ムネアカオオアリを5コロニー移植しました。

クロオオアリ:共通シリアルナンバーは(B200603) 以下は (-下3桁)
-021 -031 -032 -047 -060 -074 -090 -094 -137 -147
ムネアカオオアリ:共通シリアルナンバーは(R200603) 以下は (3桁
-012 -018 -029 -037 -042

移植する前のクロオオアリのコロニー
移植する前のムネアカオオアリのコロニー
設置したところ W拡張蓋の周囲に土を寄せ、容易に外部から捕食者等が侵入できないようにしている
遮光の目的でベニヤ板を被せた(※ ベニヤ板を被せても、2枚の蓋が合わさる両端の側面には僅かに隙間ができるので、そこからとても小さなアリは入って来そうだ。)

ムネアカオオアリの営巣場所としては、「木の腐朽部」が多いようです。腐朽部と言っても、木は生きていることが多く、大木の腐朽した空間に巣を作っています。ただ、地面に巣を作っているムネアカオオアリも幾度か見ていますので、ここでは地面に移植しました。(こちらを参照)

② 素焼植木鉢皿を使って
ダイソー(DAISO)で販売されている「素焼植木鉢皿」を使いました。直径7.5cmの浅い皿で、これを逆さにして地面に被せ、2箇所から皿の中に入れるように地面に隙間を作ります。飼育しているクリーンカップの蓋を取り、皿の横にそのまま置きます。それから透明のプラスチック製のクリアケースを逆さにして被せます。クリアケースの周りに土を僅かに盛り、外部から遮断します。取り敢ず、皿の中に引越すれば成功です。
この素焼植木鉢皿を使って、クロオオアリを10コロニー庭に移植しました。

クロオオアリ:共通シリアルナンバーは(B200603) 以下は (-下3桁)
-007 -160 -162 -165 -172 -175 -177 -181 -183 -185

設置したところ プラスチック製のクリアケースの周囲に土を寄せ、容易に外部から捕食者等が侵入できないようにしている
遮光の目的で、1×4材で作った覆いを被せた

この方法は、これまで飼育してきたクリーンカップのまま移植できるところが利点でしょう。営巣後も、給餌する時以外は小箱を外さなければ、外部からの捕食者の侵入をある程度防げるでしょう。

③ 小型移植器を使って
かなり以前に移植器として製作していた小型移植器を使いました。

小型移植器

内法が48mmの方形の中が、3室に区切られています。3室の仕切壁には径3mmの穴があり、各部屋間を行き来できます。また、外部への出入り口(外部から移植器の中に入りにくくするため、出入り口は、一段と高くしています)、餌器(地中への営巣後も、餌器に蜜などを与えることができます)、地中への出入り口があり、上部には観音開きになる2分割された蓋(移植器によっては蓋に僅かな隙間のあるため、極小型のアリなどの捕食者は、移植器の中に侵入できるかもしれません)があります。
女王アリと幼生虫は上図の設計図の黄色の部屋に入れます。
この小型移植器を使って、クロオオアリを10コロニー庭に移植しました。

クロオオアリ:共通シリアルナンバーは(B200603) 以下は (-下3桁)
-020 -023 -028 -036 -039 -040 -044 -049 -058 -077

移植前の様子
設置したところ 小型移植器の周囲に土を寄せ、容易に外部から捕食者等が侵入できないようにしている
遮光の目的でベニヤ板を被せた
移植後の全景 手前からW拡張蓋、素焼植木鉢皿、小型移植器を使った移植の様子

クロオオアリでも羽化が始まる

昨日は、6月3日に結婚飛行を行ったムネアカオオアリで羽化が始まりましたが、今日は、同じ日に結婚飛行を行ったクロオオアリで羽化が始まりました。羽化が始まったのは、手元で飼育している166匹の内、19コロニーです。(以下4例のみ記載)

B200603-050
B200603-073
B200603-086
B200603-093

3例のクロオオアリの同種間共存のその後

ほぼ1年前の7月10日のブログ「4例のクロオオアリの同種間共存のその後」の内、その時点で生存していた3例について、その後の様子を記録しておきます。

⑴ 2018年の3月28日のブログ「クロオオアリの同種間共存(2」で取り上げている「ケース2」について

2018年3月19日に合併
BH170521-023:
  2017年5月21日に岡山県蒜山高原で採集した女王アリのコロニー
  2018年3月19日女王アリ死亡 働きアリ15匹 幼生虫なし
BK170530-133:
  同年5月30日に長野県で採集した女王アリのコロニー
  2018年3月11日から女王アリのみ 働きアリ・幼生虫なし

コンクリート製人工巣(4室仕様)の上部のW拡張蓋の中の様子 2020年7月14日撮
出入り口付近の部屋の様子 2020年7月14日撮影
 底の部屋の様子 2020年7月14日撮影
女王アリがいる部屋の様子 2020年7月14日撮影

大変繁栄していることが分かります。

⑵ 2019年の4月19日のブログ「Q+WとWのみのクロオオアリのコロニーを合併」で取り上げている1つ目の例について

2019年4月16日に合併
BH170521-025:
  2017年5月21日に岡山県蒜山高原で採集した女王アリのコロニー
  働きアリ2匹女王アリ 幼生虫なし
BH170520-001:
  同年5月20日同地(採集箇所も同じ)で採集した女王アリのコロニー
  2018年女王アリ死亡 働きアリ多数 幼虫あり

コンクリート製人工巣(2室仕様)の出入り口付近の部屋の様子 2020年7月14日撮影
女王アリがいる部屋の様子 2020年7月14日撮影

こちらも繁栄していることが分かります。

⑶ 2019年の4月19日のブログ「Q+WとWのみのクロオオアリのコロニーを合併」で取り上げている2つ目の例について

2019年4月19日に合併
BH170520-015:
  2017年5月20日に岡山県蒜山高原で採集した女王アリのコロニー
  働きアリ2匹女王アリ 幼生虫なし
BH170520-009:
  同年同日同地(採集箇所も同じ)で採集した女王アリのコロニー
  2019年3月女王アリ死亡 働きアリ4匹 幼生虫なし

2019年8月17日に女王アリが死亡しました。その時、働きアリが2匹と幼虫が3匹いました。同年9月27日、最後の1匹の働きアリが死に、全滅しました。

オオズアリの引越

オオズアリと思われる小型のアリが、庭の石垣がある場所で引越をしていました。

引越の出発地点のようだ 10時15分撮影
雄アリを運ぶ
雄アリを運ぶ
雄アリを運ぶ
雄アリを運ぶ
雄アリか兵アリの蛹のように見える
女王アリの蛹を運ぶ
有翅女王アリの引越 まだ羽化して間近な感じ
兵アリの引越

引越の様子を見ていると、有翅女王アリは自分で歩いて引越していましたが、雄アリは働きアリに咥えられて運ばれていました。その多くの場合、働きアリが1匹で雄アリを運んでいました。女王アリは複数匹いて、自分で歩いて引越していました。兵アリは個体数が少なく、幼生虫など何かを運んでいるところは見ませんでした。女王アリの蛹はさすがに大きいようで、働きアリが複数匹で運んでいました。

39秒間の動画

ところで、上掲の写真と動画の最後の場面で運ばれているものは、この小型アリの女王アリの蛹ではないようです。一見ダンゴムシの仲間のようにも見えますが、脚の数が数えられないので、確かなことは言えません。でも、好蟻性動物のようです。
蛇足ですが、下の写真の場面も見ました。

クロヤマアリに捕らえられた小型アリ それを追うハエトリグモの仲間

ところで、この小型のアリは種名がオオズアリだろうとは思っていましたが、確かめることにしました。実体顕微鏡で見ると、後腹柄節が腹柄節よりも明らかに大きいので、これはオオズアリであることがわかりました。

フタフシの内、後腹柄節が明らかに大きい
左から オオズアリの有翅女王アリ、女王アリ、働きアリ、雄アリ、兵アリ (1マスは1mm)

今年採集したオオアリの子育ての今

6月29日のブログで、今年新女王アリを採集したオオアリで、蛹化が始まっていることに触れていますが、その後の様子を記録しておきます。
まだ羽化は始まっていませんが、新女王アリの多くの個体で繭の数が増えています。

クロオオアリ:B20200603-137 繭が9個あるように見える
クロオオアリ:B20200603-159 繭が8個あるように見える
クロオオアリ:B20200603-178 繭が7個あるように見える
クロオオアリ:B20200603-180 繭が8個あるように見える

以上の4例あたりが、今時点でのクロオオアリの標準的な子育ての状況です。幼生虫の構成で言えば、繭、大小の幼虫、そして卵です。これは、同じ日に結婚飛行を行ったムネアカオオアリも同様のようです。

ムネアカオオアリ:R20200603-088 繭が9個あるように見える
ムネアカオオアリ:R20200603-121 繭が6個あるように見える

ところが、子育てが進んでいない個体も極少数ですがあります。

クロオオアリ:B20200603-105 卵のみ3個見える
クロオオアリ:B20200603-119 こちらも卵のみ3個見える
クロオオアリ:B20200603-113 卵のみ8個見える

幼生虫が全くいない個体もあります。

クロオオアリ:B20200603-100 幼生虫が全くない

また、幼虫や繭はあっても、子育てが遅い個体もあります。

クロオオアリ:B20200603-110 繭がまだない
ムネアカオオアリ:R20200603-030 繭は1個しかない
ムネアカオオアリ:R20200603-136 幼生虫が少なく、まだ繭がない

ところで、幼生虫が全くないクロオオアリのB20200603-100は、左翅が少し残っています。また、繭がまだないクロオオアリのB20200603-110は、左中脚の先端部が欠けています。この異状や障害と子育ての可否とは、何か関係があるのでしょうか。
2015年11月13日のブログ〈「片翅を付けたままの」女王アリ のその後〉によると、ムネアカオオアリの例ですが、子育てに問題はないようです。また、障害については、今年採集のムネアカオオアリの例があります。

ムネアカオオアリ:R20200603-139 右中脚に欠損がある 繭は4個見られる

繭の数が少し少ないですが、子育ては正常のようです。

クロオオアリのコロニーに雄アリが生まれる

飼育下でオオアリのコロニーに雄アリが生まれたのは、2011年以来3度あります。最初は2015年の9月で、その年に新女王アリを採集したクロオオアリのコロニーでのことでした。2度目は2016年の6月で、2012年に新女王アリを採集したかなり大きなムネアカオオアリのコロニーでのことでした。3度目は同じく2016年の6月で、その前年に新女王アリを採集したムネアカオオアリのコロニーでのことでした。これらはいずれも雄アリは1匹でした。
ところが、今日気づくと、雄アリが複数匹いるコロニーがありました。2012年の6月14日に新女王アリを採集したクロオオアリのB120614-03です。

B120614-03
この写真には雄アリが5匹写っている 7月10日17時17分撮影

雄アリの数を数えてみると、全部で14匹いました。有翅女王アリはいませんでした。
もしかすると女王アリが死んでしまっているのではないかと思い捜してみると、女王アリは生きていました。

17時19分撮影

このコロニーは、創巣から8年経って初めて、生殖虫のうち雄アリのみを生んだことになります。
他のオオアリのコロニーでも生殖虫が生まれていないか見ましたが、2011年に新女王アリを採集した最も早い時期のコロニーも含め、生殖虫はいませんでした。

今年のK地の採集日と気候

昨年の6月29日のブログ「K地の過去の採集日と気候」で、過去に遡って、K地における採集日と気候との関係について述べました。その中で、「オオアリのメインの結婚飛行日の法則」と「オオアリのメインの結婚飛行日の指標」という考えを述べていますが、では、今年はどうだったのでしょうか。
今年は6月3日から4日にかけて、クロオオアリとムネアカオオアリの新女王アリを採集しましたが、4日は早朝から採集しましたので、結婚飛行は3日の午後に行われたと考えています。「オオアリのメインの結婚飛行日の指標」によると、「K地のオオアリは、その年初めて30℃を越える日に結婚飛行をすることが多い」のですから、その3日は今年初めて30℃を越えていたのでしょうか。
そこで、過去の気温を他の気候要因とともに調べてみました。
5月は2日に突如といった感じで30℃を越えています(31.5/12.5/0.0 順に最高気温(℃)/日照時間(時)/降水量(mm))。ただ、2日は結婚飛行を行うにはあまりにも早い時期でした。5月を通して28℃を越えたのは、5日(28.0/7.5/0.0)と11日(28.6/11.9/0.5)と17日(28.9/9.3/0.0)の3日です。ですから、5月は時期的にも、結婚飛行を行う気候の条件もなかったことになります。
6月1日は、日照時間が短く、気温も25℃程度でしたが(25.2/2.7/0.0)、2日になると急に気温が上がり30℃近くになります。ただ僅かに雨が降ったようです(29.5/11.6/0.5)。そして、結婚飛行が行われた3日ですが、日照時間は短めになりますが、降雨はなく、最高気温が29.6℃になります(29.6/7.1/0.0)。
この最高気温は、5月2日を例外とすれば、今年始まって以来の高温です。30℃を越えてはいないのですが、ほぼ30℃と言えます。蛇足ですが、摂氏温度で20℃台から30℃台に変われば、十の位の数字が変わるのですが、気温の変化としては連続的なものです。
その後、4日は28.8/9.6/0.0となり、6月を通して30℃を越えたのは、5日(32.7)、6日(30.1)、8日(31.1)、9日(30.6)、15日(30.4)の5日でした。
このデータからは、「クロオオアリとムネアカオオアリは、5・6月を通して最も高い気温の日に結婚飛行を行う」という「オオアリのメインの結婚飛行日の法則」は当てはまりませんが、30℃越えには僅かに及ばなかったとは言え、「オオアリのメインの結婚飛行日の指標」は今年も当てはまったようです。

最高気温(℃)/日照時間(時)/降水量(mm)
5 2 31.5 / 12.5 / 0.0
5 28.0 / 7.5 / 0.0
11 28.6 / 11.9 / 0.5
17 28.9 / 9.3 / 0.0
6 1 25.2 / 2.7 / 0.0
2 29.5 / 11.6 / 0.5
3 29.6 / 7.1 / 0.0
4 28.8 / 9.6 / 0.0
5 32.7
6 30.1
8 31.1
9 30.6
15 30.4