月別アーカイブ: 2021年6月

「ぽろたん」で共生するクリオオアブラムシとクロオオアリ

つい先日の6月9日にクリの「ぽろたん(品種名)」にクリオオアブラムシが来ていたことを書きましたが、その時は、アミメアリと共生していました。
今日見ると、クロオオアリが来ていました。

クロオオアリとクリオオアブラムシ 6月26日6時48分撮影

複数個所のクリオオアブラムシがいる所にクロオオアリが来ていて、まだアミメアリも来ていましたが、クリオオアブラムシと共生しているのは、1箇所のみになっていました。

アミメアリとクリオオアブラムシ 6時51分撮影

 

参照
「ぽろたん」の花にクロオオアリが来ていた」2021年5月28日
クリの木を植える」2019年2月21日

庭の近くに棲むクロオオアリとの3度目の出会い

これまでに、自宅の近くでクロオオアリを見つけたことについては、2度ブログに書いています。
庭の外にクロオオアリの巣」2016年7月6日
自宅近くでクロオオアリを発見」2018年4月19日
そして今日、3度目になるのですが、庭に巣があるクロオオアリではないクロオオアリを庭の外で見つけました。
庭の極く近くにハリエンジュの幼木があるのですが、その木にアブラムシがいて、そこにクロオオアリが来ていました。

ハリエンジュの木のアブラムシとクロオオアリ 2021年6月17日14時36分撮影

巣の在り処をより早く調べるために、蜜を与えました。

蜜を与えた 14時39分撮影

やがて、蜜を一杯に吸って巣へと帰り始めました。

14時46分撮影

ハリエンジュの幹から下りると、私の自宅がある方向へではなく、それとは正反対の方へと歩き出しました。できる限りその後を追いましたが、クロオオアリは林の奥まで入って行きましたので、途中で追跡をやめました。

手前が自宅のフェンス 中央の幼木がハリエンジュ クロオオアリはハリエンジュの向こうへと帰って行った

巣の場所はわかりませんでしたが、2016年7月6日に出会ったクロオオアリが帰って行った場所とほぼ同じ方向でした。もっとも、5年前に出会ったクロオオアリと同じコロニーだとは断定はできません。

居残り組の羽アリたち

今年、庭で結婚飛行を観察したのは、6月8日でした。その後、同じ巣(A巣とC巣)の様子を時々ですが観察してきましたが、6月17日になって、羽アリが巣から出ているのを見かけました。

A巣から出て来た女王アリ 6月17日17時33分撮影
A巣の極く近くの清水白桃に登った女王アリ 17時38分撮影
C巣の様子 雄アリが出て来ている 17時35分撮影
C巣から出て来た雄アリ 飛ぼうとしているが飛べない 18時44分撮影

羽アリの数は少なく、いずれの羽アリも飛び立つところは見ませんでした。

庭でクロオオアリの新女王アリを採集

今日6月9日、早朝、自宅の庭でクロオオアリの脱翅女王アリを見つけました。

自宅の庭の採集場所 フィルムケースの中に新女王アリを入れている 6月9日6時45分撮影
プラスチックカップに入れた

これまでも、庭での結婚飛行を観察した後、庭や自宅の周辺でクロオオアリの新女王アリを捜したことはありましたが、見つけたことはありませんでした。それが、今日は女王アリを捜していたわけではなく、庭で結婚飛行が行われた翌日に、偶然にも、新女王アリを見つけたのです。
ところで、この新女王アリは、自宅の庭から飛び立った個体ではないように思います。と言うのも、飛び立つ女王アリの行く手を目視できる限りで追っても、かなりの上空に上り、遠方へと飛んで行くように見えます。再び、飛び立った巣の極く周辺に下りてくるようには思えません。そこで、この新女王アリは、自宅の庭とは別の場所から飛んできたと考えるのが道理でしょう。昨日、この地域一帯で、クロオオアリの結婚飛行があったことになります。
蛇足になりますが、長野県のK地では、新女王アリは飛び立った巣の周辺に下りてくるようです。この違いがなぜなのかは確言できないのですが、クロオオアリの巣の密度と関係がありそうに思えます。K地では巣が密集している箇所が多くあり、そのため、飛び立った巣の近くで交尾ができるのでしょう。

ちなみに、8時台に30分間ほど、クロオオアリの巣がある塚山公園で、クロオオアリの新女王アリがまだ地面を歩いていないか探しましたが、見つけられませんでした。結婚飛行の何らかの痕跡も見つかりませんでした。

庭のクロオオアリが遂に結婚飛行

昨日、庭のクロオオアリの女王アリが1匹だけですが、結婚飛行に飛び立つのを見ましたが、今日6月8日、遂に庭でクロオオアリの結婚飛行がありました。
15時過ぎに見た時には、A巣の巣口に羽アリの姿はほぼなかったのですが、16時過ぎには羽アリが出て来ていました。

15時4分撮影
16時24分撮影

そして、A巣では18時14分の直前から結婚飛行が始まりました。18時39分過ぎにほぼ全ての羽アリが巣から出終わりました。
次の動画は、18時13分からの10分間と18時39分過ぎの様子を記録しています。

こちらから動画をご覧下さい https://youtu.be/W7D6aojRis4
飛び立つ有翅女王アリ 18時25分撮影

C巣の様子を見に行くと、雄アリが僅かに巣から出ていました。

C巣の雄アリと思われる 18時47分撮影
ここが巣口のようだ 18時50分撮影

C巣の結婚飛行の様子は観察していませんでした。ですが、A巣とほぼ同時に結婚飛行が始まっていたのでしょう。どの程度の規模の結婚飛行であったかはわかりません。
この日の最高気温は、岡山地方気象台によると、32.0℃でした。これは、今年の最高気温です。

おめでとう! 結婚10年記念日

2011年の6月8日に新女王アリを採集したクロオオアリのコロニーが10年目を迎えました。それも3つのコロニーです。クロオオアリの女王アリが、飼育下で、10年以上生きることが実証されました。10年以上としたのは、結婚飛行に飛び立つ前年に成虫になっていると考えられるからです。

S/N:B110608-06
このコロニーは小規模ですが、子育てをしています。

S/N:B110608-06(旧名称 NESTCON01006) 6月8日撮影
同上 6月8日撮影
同上 女王アリの姿が見える 6月8日撮影

S/N:B110608-07
このコロニーはかなり大きな家族になっています。

S/N:B110608-07(旧名称 NESTCON01007) 6月8日撮影
同上 女王アリは確認できないが、卵があることから、生きていることが分かる 6月8日撮影

S/N:B110608-11
このコロニーも小規模ですが、子育てをしています。

S/N:B110608-11(旧名称 NESTCON01011) 6月8日撮影
同上 6月8日撮影
同上 女王アリの姿が見える 6月8日撮影
同上 子育ての様子 卵も見える 6月8日撮影

西方花壇でコロニー特定不可の巣をもう一つ見つける

今年の4月14日に、昨年の6月3日から4日にかけて新女王アリを採集したクロオオアリの14コロニーを移植しましたが、その内、西方花壇に移植した7コロニーの内のいずれかの1コロニーが、移植した箇所とは少し離れた場所に巣口を開いたことについて、既にブログで「コロニー特定不可の巣」として記しましたが、今日は更にもう1コロニーの巣口を西方花壇で見つけました。その場所は、西方花壇の一番西のB200603-061を移植した場所の更に西です。
敷地の西のコンクリート塀に沿う場所に設置している蜜器に蜜を与えていましたが、その蜜を吸って帰る小型のクロオオアリを追っていて巣口を見つけました。

蜜を吸って巣口に入るクロオオアリ 6月7日18時5分撮影
巣口は写真右下方に写っている穴 B200603-061を移植した場所の更に西方にある

このコロニーは、西方花壇に移植した7コロニーの内のいずれかだと考えていますが、前述の「コロニー特定不可の巣」と同様、コロニーの特定はできません。

庭で今年初めて見た たった1匹の女王アリの結婚飛行

5月25日のブログ以降、ずっと庭のクロオオアリの結婚飛行を見ていませんでした。

A巣 羽アリは見当たらない 5月26日17時5分撮影
A巣 雄アリが見える 5月28日17時30分撮影
A巣 雄アリが多数巣口から出て来ている 5月30日17時43分撮影

6月7日になって、私が観察した限りでは、僅かに1匹だけですが、A巣の女王アリが結婚飛行に飛び立ちました。

芝の葉に登ったのでは飛び立てないようだ 6月7日18時36分撮影
1匹だけだが、とても低い木に登って飛び立って行った 18時55分撮影

ちなみに、この日の最高気温は、岡山地方気象台によると、今年初めて30℃を越え、30.9℃でした。

「クロオオアリの新女王アリを移植」のその後

今年採集の新女王アリを庭のコンクリートブロックに移植して、5月26日までの様子は、既に書きましたが、それ以後について記録しておきます。
地中に潜っていなかったBH20210523-06は、5月28日には地中に穴を掘り始めたようです。

BH20210523-06の外観 アクリル板とコンクリートの僅かな隙間を土で埋めている 5月28日17時33分撮影
BH20210523-06の中の様子 よく見ると穴と穴の間に卵が3個見える 5月28日17時33分撮影

この日もまだBH20210523-07は、穴を掘ってはいませんでした。

6月1日には、全部のコンクリートブロックの側面にベニヤ板で日除けをしました。

コンクリートブロックに日除けをした 6月1日18時9分撮影