4月と5月にクリオオアブラムシとトゲアリが共生しているところを見ていますが、9月26日にもクリオオアブラムシの傍にトゲアリがいました。
9月30日も、引き続き巣を拡張しているようです。
バッタと蜜を与えました。
庭のブルーベリーの木にクロオオアリが来ていました。体格が大きくないところから、小さめのコロニーの働きアリのように思えました。そこで、蜜を与えて、帰路を追ってみることにしました。
すると、西に3m50cm程行ったところのイチゴ園の地面の穴に入って行きました。そこは、3月17日のブログ「イチゴの株元に新たなコロニー」の場所から西へ90cm離れた場所でした。
この初回の観察を含め、クロオオアリが3回同じ地面の穴に入って行くところを見ました。
このイチゴ園には、昨年の9月16日に、クロオオアリの5つのコロニーを移植していました。BH18020、BM19019、BM19024、BM19045、BK170530-052です。それぞれの新女王アリの採集年は、2018年、2019年、2019年、2019年、2017年ですが、いずれも子育てが順調とは言えないコロニーでした。今回見つけたコロニーは、上記の内BM19019を移植した場所に最も近いのですが、これら5つのコロニーの内のいずれかなのかも知れません。
昆虫の餌を与えようと、庭のトゲアリを見に行くと、クリの切り株の上に目新しい木くずがたくさんありました。
一昨日、6度目の引越を確認したばかりでしたが、この切り株の地際の6度目の引越先はどうなっているのでしょうか。見ると、地際にもトゲアリがいました。
これは、新たな引越先として切り株を掘っているのではなく、まだ明言はできませんが、地際と切り株の上面を繋げて、巣を拡張しているのでしょう。
9月16日に始めたトゲアリの女王アリの寄生の試みのその後について、まとめておきます。
1例目のトゲアリの女王アリS/N:T210912-01は、19日の夜、死んでいるのに気づきました。2例目のS/N:T210912-02が、この間ずっと宿主の女王アリと組み合っていましたので、T210912-01は、クロオオアリの女王アリと戦うことなく、働きアリに殺されたことになります。
2例目のT210912-02は、22日まではずっとクロオオアリの女王アリの頸部に咬みついていました。
9月23日になると、クロオオアリの女王アリから離れて、歩くようになりました。クロオオアリの働きアリから攻撃されてはいませんでした。
ただ、死んだように思えたクロオオアリの女王アリが、体を一瞬丸めたことがあり、まだ生きていました。
9月24日になると、クロオオアリの女王アリが動くところを見なくなりました。死んだのかも知れませんが、確認はできていません。トゲアリの女王アリが、クロオオアリの女王アリの頸部に咬みつくところも見ましたが、クロオオアリの女王アリから離れて歩くところも見ました。多くの時間は、クロオオアリの女王アリの極く近くにいます。
まだ確言はできないのですが、T210912-02は、寄生の極く初期の段階は達成したようです。
それにしても、トゲアリの女王アリが、ほぼ1週間もの間、咬み続けることができる能力には驚かされます。
9月8日に、庭のトゲアリが5度目の引越をしていたことを書きましたが、9月24日、また引越をしていました。これで、8月22日に気付いた初回の引越から6度目の引越になります。
少し前に、トゲアリの巣があるコンクリートブロックの直ぐ横のクリの切り株の上に、蜜を入れた蜜器を置いていたのですが、そこにトゲアリが来ていました。
蜜を吸って帰って行くところを見ると、巣があるコンクリートブロックの中に入って行くようです。
ところが、他にも帰路があることが分かりました。切り株の向こう側へ歩いて行くトゲアリがいました。そちらには4度目の引越先があります。クリの切り株の反対側にまわって見ると、案の定、4度目の引越先の切り株の地際から出入りするトゲアリが幾匹もいました。
巣が2箇所に分かれているのでしょうか。
しばらく観察していて分かったのですが、蜜器へは2筋の道ができていて、その1つがコンクリートブロックの下を通る経路のようです。
ですから、5度目の引越でコンクリートブロックの中へ引っ越してきていたのですが、4度目の引越先であったクリの切り株の地際へ再び引っ越したことになります。6度目の引越でした。
9月22日の8時半過ぎに、庭から外に通じる階段の踊り場で、クロオオアリの女王アリを見つけました。辺りを見ても、クロオオアリの働きアリはいません。この女王アリは、単独で歩いていたようです。腹部を見ると、結婚飛行後の女王アリのようには膨らんではなく、かなり萎んだ腹部でした。「移植」組のコロニーの巣が何者かに襲われ、「命辛々」逃げてきたのかも知れません。
飼育ケースの中に、水を含ませたカット綿を入れ、この女王アリを入れました。直ぐに水を飲み始めました。「のどが渇いて」いたのでしょう。
そこで、蜜を与えることにしました。飲む量を量るために、10μL(1μL=0.001mL)ずつ与えました。
50μLも飲み干しました。今年8月3日のブログ「クロオオアリの女王アリの胃の容量」では、「クロオオアリの女王アリの胃の容量は、40数μL(0.04mL〜0.05mL)のようです」と結論づけていますが、「記録を更新」しそうです。更に10μLを与えました。
けれども、今度は飲み残してしまいました。
直前に少し水を飲んだことを考慮しても、クロオオアリの女王アリの胃の容量は、50数μL(0.05mL〜0.06mL)のようです。水を飲んでいる時の写真と比べれば歴然ですが、蜜を飲んだ後は、腹部が随分と膨れています。
この女王アリをBO210922と名付けます。この女王アリが、再度コロニーを作ると良いのですが。
最後にトゲアリの寄生を試みたのは、3年前の2018年9月22日でした。この時は、たった1例だけの寄生の試みでしたが、幸運にも寄生に成功しています。このトゲアリのコロニーは、今も生存しています。
9月16日、先日(9月12日)採集したトゲアリの新女王アリを使って、久しぶりに寄生を試みることにしました。宿主としてクロオオアリのコロニーのBK170530-040を使うことにしました。
寄生体としてS/N:T210912-01を使うことにしました。新女王アリをクリアカップ容器で仮保管していますので、その中にBK170530-040の働きアリを1匹入れてみました。
直ぐに女王アリの方からクロオオアリを捕捉し、化粧行動を始めました。やがて女王アリがクロオオアリを放ちました。クロオオアリは無傷のようです。BK170530-040の働きアリを更に1匹ずつ加え、3匹にしましたが、女王アリは化粧行為をしませんでした。女王アリは早足にクリーンカップの円周を歩いています。もう寄生する準備ができたのでしょうか。
いよいよ寄生を始めることにしました。フィルムケースに女王アリを移し入れ、BK170530-040の飼育器のアクセス穴の栓を外して、フィルムケースを被せました。間もなく飼育器の中に入って行きました。
この時の様子をビデオ撮りしています。15時11分からの3画面を4分30秒にまとめています。
ビデオの3画面目は、寄生開始からおよそ1時間後ですが、トゲアリの女王アリがかなり弱っているように見えます。翌日には死んでいるのではないかと思っていましたが、9月17日、朝見るとそうでもないようです。クロオオアリたちに拘束されていない時があり、その時は、普通に歩いて移動していました。また、前日は上の段から2段目で拘束されていましたが、今日は上から4段目(下からは3段目)に移動していました。
ところで、もう1例、9月16日に寄生を試みていました。寄生体はS/N:T210912-02、宿主は同じくBK170530-040です。
クリアカップの中に既に入れていた3匹のクロオオアリの働きアリの中に、T210912-02を入れました。ところが意外にも、このT210912-02はクロオオアリには関心がないようです。しばらく見守りましたが、化粧行為をしようとしません。盛んにクリアカップの円周を早足で歩いています。
そこで、化粧行為をしていないまま、BK170530-040へ侵入させることにしました。今度の侵入口は、クロオオアリの女王アリがいる最下段横の拡張穴にしました。
この時の侵入の様子もビデオ撮りしています。16時22分に侵入しましたが、その直後の様子です。
ビデオのように、T210912-02は迷う様子もなく、一直線にクロオオアリの女王アリに向かって行きました。そして、喰い付いたようでした。
19時過ぎに様子を見ると、クロオオアリの女王アリは頭部を上方に上げたままになっています。
この姿勢は、クロオオアリの女王アリが腹面から頸部を咬まれていることを意味しています。以前からの観察で、この姿勢が寄生の成功率が最も高い姿勢です。トゲアリの女王アリが既に王手をかけたことになります。このままの姿勢を組み続けることができれば、寄生は成功です。
ちなみに、クロオオアリの女王アリの背面に2本の肢の跗節がくっきりと写っていますが、この肢はトゲアリの女王アリの肢です。トゲアリの女王アリが、クロオオアリの女王アリをその腹面からしっかりと抱きついていることが分かります。
22時過ぎになって、予期通りの写真(トゲアリの女王アリが、クロオオアリの女王アリの腹面から頸部に咬みついているところ)を撮ることができました。
また、今日(9月17日)もトゲアリの女王アリがクロオオアリの女王アリの頸部を腹面から咥えているところを見ることができました。
さて、2例目のトゲアリの女王アリの他、1例目のトゲアリの女王アリも、現時点では生きているのですが、このようなことは、自然界でも起きているはずです。ですから、一時的になるかもしれませんが、複数のトゲアリの女王アリ(関連ブログ)が、BK170530-040に寄生しつつあることを良しとしたいと思います。2匹をこのままにして観察を続けます。
9月13日にもトゲアリの結婚飛行があったようです。
B巣の周りと、A巣の周りで雄アリを複数匹見つけています。
右の翅が僅かに残っている女王アリと、右の翅が残っている女王アリもいました。
9月13日は、8時30分ごろから10時40分ごろまで(2時間10分)採集を行い、24匹の新女王アリを採集しました。その内1匹は、直前の写真に写っている女王アリです。
1日目・2日目共に2時間強の時間、採集しました。その間に20匹と24匹の女王アリを見つけたのですが、この数は以前と比べても決して少なくはありません。いずれの日も結婚飛行があった日だったからでしょう。
この間の気象は次のようです。(初めて最低気温が20℃を割ったのは7日です)
日 (採集匹数) (最低気温 / 最高気温) 昼(06:00-18:00)の天気概況
9月7日 (19.7 / 29.1) 曇
9月8日 (20.7 / 24.6) 曇時々雨
9月9日 (20.3 / 28.9) 雨時々曇後晴
9月10日 (18.4 / 29.0) 晴後一時曇
9月11日 (22.0 / 28.0) 雨一時晴後曇
9月12日(20匹) (21.7 / 26.1) 曇
9月13日(24匹) (19.9 / 27.7) 曇
8月29日のブログ「トゲアリの女王アリ採集と気象条件」で、
採集期間は 9月8日から20日
最低 / 最高気温は 19.9℃以下 / 29.5℃以下
天気概況は 曇か晴
の時であれば、必ずトゲアリの女王アリが採集できると予測しましたが、確かに9月13日はその条件に該当していました。この日の他にも、9月10日が条件に該当していますので、結婚飛行があったのかも知れません。また、9月7日は、採集期間の予測の8日より1日早いとは言え、気象条件が該当していますので、この日も結婚飛行があったのかも知れません。
9月12日は、諸条件の内、最低気温が高めでしたが、実際には結婚飛行がありました。上記の採集できる気象条件は、そもそも確実性の範囲を表したものです。
これまでの観察から、トゲアリの結婚飛行は2週間(2013年 2014年)から1ヶ月程度(2015年)の期間に分散的に行われることが分かっています。今年は、継続観察はできませんが、9月13日以降にメインの結婚飛行が行われるかもしれません。
2018年を最後にトゲアリの新女王アリを採集していませんでしたが、この度3年ぶりに、かつてと同じ場所で採集を試みました。
9月12日、先ず目にしたのは、B巣がある樹の周りを歩いているトゲアリの働きアリです。それらの中で、何かを捕らえているトゲアリがいました。よく見ると2匹のトゲアリがトゲアリの雄アリに咬みついていました。
この日、結婚飛行があったことが窺えます。この後、10時頃にも、死んだ雄アリを運ぶ働きアリを見ました。
2012年にトゲアリの巣をこの場所で発見以来、2018年まで、B巣の他にA巣とC巣という3箇所でトゲアリの巣を観察してきましたが、今も同じ3箇所にトゲアリがいるのでしょうか。調べてみると、ある意味で驚きだったのですが、今も3箇所共にトゲアリの巣がありました。
以前そうしていたように、近辺の地面を見ながら歩いていると、複数箇所で女王アリが地面を歩いているのを見つけました。
ところで、まだ翅のある女王アリが樹の幹を歩いているところも見ました。
雄アリと有翅女王アリが巣から出ていて、脱翅女王アリが多数採集できたのですから、この日の早朝、トゲアリの結婚飛行があったのは確実です。
C巣については、巣の確認は出来たものの、C巣の極く近辺では女王アリが採集できませんでしたので、A巣とB巣、それに可能性としては、道沿いにはないまだ未発見の巣から結婚飛行があったのでしょう。2013年、または2014年には既にこの場所で新女王アリを採集していますので、A巣とB巣については、ほぼ確実に言えると思うのですが、A巣については9年間、B巣については8年間、羽アリを出し続けてきたと推測されます。また、コロニー自体の寿命は更に長いことになります。
ところで、3年越しにこの地を訪れましたので、新たにトゲアリの巣が発見できるかもしれないと思い、林道をA巣よりも上方へと歩いて行くと巣を見つけました。この巣をD巣と名付けます。
この樹の幹には翅を落とした女王アリが何匹かいました。
ところが、このD巣の場合、幹にいる脱翅女王アリが何箇所かでトゲアリの働きアリに取り囲まれて攻撃されていました。
その様子をビデオに収めています。ビデオには4場面を収めていますが、その内最後の4例目の女王アリは、化粧行為を行っています。
複数の新女王アリがなぜ巣のある樹の幹にいたのでしょうか。考えられることは、この巣の有翅女王アリが結婚飛行をしにこの樹に上り、交尾を了えて樹上で脱翅し、この樹を歩いて下ってきた、ということです。地上に降り立つ前に、直前まで家族であった働きアリに捕まったのでしょう。けれども、ビデオの中の4例目を見ると、その個体が化粧行為をしているのが気になります(1例目も僅かにそのようにも見えます)。この女王アリは、自分が生まれたコロニーに戻ろうとしたのでしょうか、そして何のために?「直短的社会寄生」の試みをした時、トゲアリの女王アリが、同じようにトゲアリの働きアリを捕らえて化粧行為をしたことを思い起こしました。
9月12日は、9時10分ごろから11時50分ごろまで(2時間40分)採集を行い、20匹の新女王アリと1匹の雄アリを採集しました。
T巣(クロオオアリのBK170530-133とBH170521-023の合併コロニー 2020年9月27日移植 10月26日引越)は、今年の4月4日に生存を確認しましたが、それからしばらくしてからは、生存を確認できていませんでした。
敷地の西のコンクリート塀に沿ってフェイジョアを植えているのですが、そのフェイジョアにクロオオアリがいました。そこで、蜜を与えて後を追うことにしました。
このクロオオアリは、体格が大きい方ではありませんでしたので、恐らくは今年この近くに移植したコロニーの働きアリだろうと思ったのですが、今年のクロオオアリの移植場所を通り過ぎ、コンクリートブロックを伝って東へと進んで行きました。そして、イチゴの株のところで見失ってしまいました。
しばらくこのイチゴの周辺を観察し続けていると、東へと急いで歩いていくクロオオアリがいました。
先程のクロオオアリと体格は似ていますが、心持ち腹部の膨らみが小さいように思えます。同一のクロオオアリではないかも知れませんが、ほぼ真っすぐに急ぎ足で歩いていますから、巣へと帰って行くのでしょう。このクロオオアリを追って見ましょう。
すると、庭の東にあるコンクリートの階段の近くまでやって来ました。
更に追って行くと、コンクリートの階段に行き着き、横断して下り始めました。
そして遂に、T巣に辿り着きました。
T巣はまだ生存していたのです。
しばらくT巣の近辺を見ていると、複数のクロオオアリがいました。複数個所に蜜を垂らして、帰巣するのを観察しました。巣口は複数あるようでした。
フェイジョアの木にいたクロオオアリが、T巣のクロオオアリだとすると、その間は36.5mもの距離があります。また、イチゴの株からでも25mの距離があります。ほぼ全てコンクリートの上を歩いていたのですが、それにしてもこの距離は驚きです。クロオオアリの行動範囲には改めて驚かされます。
8月28日に4度目の引越をした庭のトゲアリですが、今日見ると引越先のクリの切り株の地際には、トゲアリが1匹もいませんでした。その上方のドーフィン(イチジク)の幹にはトゲアリがいましたが、またどこかへ引越したのでしょうか。
巣の場所を探すために、ドーフィンの隣りのクリの木にいたトゲアリに蜜を与えました。
その後を追うと、ドーフィンの太い主枝を支えているレンガとコンクリートブロックの隙間に入って行きました。また、その隙間から出てくるトゲアリもいました。
巣はコンクリートブロックの穴の中にあるようです。引越元は上の写真の切り株の向こう側の地際ですから、距離としては近いところです。
コンクリートブロックの穴の下側は、一部が塞がれていません。
そこで、コンクリートブロックの下方からスコープカメラを入れて、中の様子を見ました。
確かに、コンクリートブロックの穴の中にトゲアリの塊がありました。
これで5回目の引越になりました。
「日本アリ類同好会」は、LINEを使ったアリの飼育・観察・研究の交流グループです。2019年12月14日から運用しています。
「日本蟻類研究会」は既に存在していて、私も会員になっていますが、「日本アリ類同好会」という名称の団体はネット上で検索する限りはないようです。「日本蟻類研究会」は、大学関係者の方も多く、研究内容はとても深いのですが、「日本アリ類同好会」では、アリが好きな者同士が「友だち」になって、主に飼育方法や生態観察や採集情報などで、気軽に交流ができればと思います。ご賛同いただけるようでしたら、グループにご参加下さればと思います。
まだ、LINEをお使いになっていない方も、スマホやダブレットだけでなくPC版もございますので、導入をご検討下さい。LINEの導入の仕方については、ネット上でお調べ下さい(例えば https://line.macdrivelove.com/entry3.html 等)。
ご連絡いただければ、QRコードをお伝え致します。連絡先は info@kajitsuken.net です。
では、皆様のご参加を心よりお待ちしています。
8月に生存を確認できた移植コロニーを記録しておきます。
L巣(B16013)とO巣(B15099)(いずれもクロオオアリ)とトゲアリは、7月に引き続き生存が確認できています。
BH210523-14は、今年採集したクロオオアリの新女王アリのコロニーです。5月24日に移植しています。7月23日にも生存が確認されています。
B200603-83は、昨年の6月3日から4日にかけて新女王アリを採集したクロオオアリのコロニーで、今年の4月14日に移植しました。このコロニーは、6月7日にも生存が確認できていました。
B16015は、2019年6月19日に移植を開始し、7月1日に引越を完了したクロオオアリのコロニーです。N巣と名付けています。4月8日にも生存が確認できていました。
7月には、移植コロニーの内、生存を確認できたコロニーが11件ありましたが、今月は6件に留まりました。これは、酷暑と長雨のため野外での観察を控えたためと、アリの野外での活動が少なかったことによると考えています。ただ、酷暑と長雨は、まだコロニーの規模が小さなアリの生存を脅かしたとも考えられます。このことをとても心配しています。