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B200603-024を移植

4月25日、クロオオアリのB200603-024を庭に移植することにしました。B200603-024は、2020年の6月3日に長野県で新女王アリを採集したコロニーです。比較的良く繁栄しています。

4月25日14時14分撮影
比較的よく繁栄している 14時15分撮影

庭の西方の南斜面下にニホンミツバチの待ち箱を用意し、その中に飼育器を斜めに起こして置きました。飼育器から蜜器を外して、巣箱の本体を被せました。

蜜器を外す前の様子 14時21分撮影
14時22分撮影

それから3日後の4月28日、巣箱の中を見ると引越が完了していました。

4月28日9時1分撮影

飼育器の出入り用の穴の下に、大きめの小石が何個も運び込まれていました。かなり行動的なコロニーだったようです。

BN19004とBM19007を移植

2019年に採集したクロオオアリのコロニーの内、飼育してきたのは3つのコロニーです。その3つのコロニーとは、先日庭に移植したBM19001とBN19004とBM19007です。今回は、BN19004とBM19007を庭に移植することにしました。
1)BN19004は、2019年の5月25日に長野県で新女王アリを採集したコロニーです。

4月25日14時40分撮影
側面

4月25日、BN19004を市販の西洋ミツバチの巣箱の中に入れて移植しました。一昨年(2020年)の9月27日に移植した2例目と同じ場所(八朔の近く)での移植です。

4月25日14時44分撮影
八朔の近くにBN19004を入れた巣箱を設置 14時45分撮影

2)BM19007は、2019年の6月3日に香川県で新女王アリを採集したコロニーです。

4月28日8時37分撮影
左側面
右側面

4月28日、BM19007を市販の西洋ミツバチの巣箱の中に入れて移植しました。

4月28日8時42分撮影
クリ「ぽろたん」の近くにBM19007を入れた巣箱を設置 8時43分撮影

移植ムネアカオオアリが巣箱から外へ

4月22日に移植用の巣箱で移植したR200603-007が、巣箱から外へ出られるように、4月25日、シリコン栓を外しました。

巣箱から出て来たムネアカオオアリ 4月25日8時25分撮影
支柱杭を下りてきた 11時29分撮影
芝地にも下りてきていた 11時33分撮影

BM19001を移植

BM19001は、2019年6月3日に香川県で新女王アリを採集したクロオオアリのコロニーです。このコロニーは、コンクリート製の丸形の人工巣で飼育していて、かなり順調に繁栄しています。

BM19001

このコロニーを4月23日、庭に移植することにしました。
西洋ミツバチ用の巣箱を庭の西方の花壇に置き、その巣箱の中に人工巣を入れて、人工巣のシリコン栓を1つ外しました。それから、巣箱に蓋をしました。

4月23日10時44分撮影
10時45分撮影

すると、間もなく西洋ミツバチ用の巣箱から出てくる働きアリがいました。半時間もすると、コンクリートブロックを通路にして、比較的多くの働きアリが歩くようになりました。

11時17分撮影
11時17分撮影

移植を始めて1時間ほど経過した時、出歩いている働きアリにクモを与えてみました。果たして、巣箱の中の人工巣に帰ることができるでしょうか。

クモを咥えて運ぶ働きアリ 11時43分撮影

クモを運び始めた直後は、巣箱とは反対の方向へ歩いていましたが、やがて巣箱の方向へと歩き始めました。それからはもう道に迷っているようではありませんでした。しばらくして、クモを咥えて巣箱の中へ入っていきました。

クモを咥えて巣箱の中へ入って行った 11時52分撮影

この働きアリは、新しい環境に置かれて僅かに1時間程しか経っていなかったのですが、巣の位置を認知できていたことになります。
その観察の途中、花壇の南壁の麓にトカゲが現れ、クロオオアリの数匹の集まりに瞬く間に近づいて去っていきました。その一瞬を撮影しました。

11時45分撮影

トカゲは口にクロオオアリを咥えています。トカゲが立ち去った後を見ると、クロオオアリの頭部がありました。

中央左寄りにクロオオアリの頭部が見える 11時46分撮影

庭に程々の数のトカゲ(カナヘビ)がいますが、これまではアリを襲う場面は見かけませんでした。けれども、トカゲもアリの害敵だったのです。

それからしばらくして、あちこちで巣作りが始まっていることに気づきました。

画面左右2箇所で巣作りをしている 11時56分撮影
巣箱から最も離れた場所での巣作り 花壇の積み石の隙間を利用している 13時30分撮影
ここも花壇の積み石の隙間を利用している 13時31分撮影
巣箱から最も近い場所での巣作り こちらも花壇の積み石の隙間を利用している 13時34分撮影
1枚目の写真の巣作りの場所から、更に少し東方でも巣作りを始めていた 13時40分撮影
巣作りの場所で小型のアリを排除している 13時56分撮影
小型のアリの死体が多数あった クロオオアリの方が圧勝していた 15時41分撮影

翌日の24日は、午前中から午後にかけて雨が降りました。雨上がりに巣作りの様子を見に行くと、巣箱から最も近い場所の1箇所だけ、巣作りが続けられていました。

巣箱から最も近い場所の1箇所だけ、巣作りが続けられていた 4月24日16時03分撮影

引越先が統一されたようです。

クロナガアリの女王アリを採集 2022年

自宅の庭とその周辺で、これまでもクロナガアリの女王アリを採集しています。2019年は5月1日、2018年は4月26日、2017年は4月16日でした。
4月23日、庭の芝地にちょっとした穴が目に留まりました。中に何かいるようです。

4月23日12時12分撮影

その穴にトビイロシワアリが1匹入っていきましたが、そのためなのか、その何かが穴から出て来ました。クロナガアリの女王アリでした。

12時13分撮影

近くでクロナガアリの結婚飛行があったようです。そこで、庭の他の場所にクロナガアリの女王アリがいないか探しながら、南フェンスの外の小道に行きました。その小道の3箇所で女王アリを見つけました。

トビイロシワアリに襲われ死にかけている 16時1分撮影
単独で巣作りをしていた 16時10分撮影
複数匹で巣作りをしていた 16時17分撮影
上記の穴には5匹いた

移植用の巣箱でムネアカオオアリを移植

4月22日、ムネアカオオアリを庭に移植することにしました。今年になって初めての試みです。
ムネアカオオアリの移植の直近の過去の試みは、昨年の4月14日4月16日5月6日の3例がありますが、いずれも今では死滅したと考えています。3例とも、枯れた切り株の中に移植しました。
今回は、今年トゲアリの移植に使った移植用の巣箱を使うことにしました。
移植するのは、昨年移植した3例と同期の2020年採集のR200603-007です。

移植用の巣箱の中に、飼育ケースを立てるように入れ、下側になったシリコン栓を外しました。

シリコン栓を外す前

移植場所はビックリグミの枝の下にしました。近くには桜の木の切り株があります。

支柱に取り付けている 16時33分撮影

しばらくは、移植用の巣箱の側面の穴は塞いだままにしておくことにしました。

トゲアリT130921-09が引越

4月10日に、庭に移植していたトゲアリの2つのコロニー同士が戦っていたことについてブログに書いた際、2つのコロニーを繋いでいた散水ホースを、容易には接触できないように東側に移動したことを付記しましたが、その翌日の午後になると、トゲアリがそのホースを伝って歩かなくなっていたので、ホースを設置し直しました。

新たにクリの切り株横に角材杭を打ち、散水ホースを誘導している 手前の黒い支柱の上部にはT130921-09の巣箱がある
角材杭とクリの切り株 4月12日13時28分撮影

今日(4月12日)、クリの木の切り株の根元を見ると、トゲアリがいました。散水ホースを伝って切り株まで来たようです。そして、巣作りをしているようです。

木くずのようなものを咥えて出て来た 13時31分撮影
木くずか土のようなものを咥えて出て来た 13時36分撮影

夕刻になってT130921-09を見に行くと、巣箱の側面に幼虫を咥えている働きアリがいました。更に、幼虫を咥えてホースを西方に向かって早足で歩いていく働きアリがいました。

T130921-09の巣箱の側面 17時33分撮影
17時34分撮影

その後方には何かを運んでいる働きアリがいました。女王アリを運んでいるようです。

少し大きめの黒いものは女王アリだった 17時34分撮影

ちなみに昨年、T140906-03の引越の際にも、働きアリが女王アリを運ぶ場面がありました。
西方のクリの切り株の方を見ると、既に角材杭とクリの切り株を結ぶ通路が出来上がっていました。その切り株へと通じる通路を伝って、女王アリが運ばれていきました。

左側の角材杭とクリの木の切り株とをほぼ直短距離で結ぶ通路ができている 17時35分撮影
女王アリを運ぶ働きアリが角材杭まで来た 17時35分撮影
通路を伝って運ばれていく女王アリ 17時36分撮影
女王アリがクリの木の切り株に到着した 右側の窪みが巣作りをしていた場所 17時38分撮影

巣箱の中を見ると、もうほとんど引越済のようでした。

巣箱の観察窓から巣ケースの中の様子が見える 17時41分撮影

クリの木の切り株を見ると、女王アリを咥えた働きアリがまだ歩いていました。切り株に到着して5分ほどは経っているのですが、運び込む場所を迷っているようです。

17時43分撮影

その後、女王アリを何処に運び込んだのかは観察していませんが、巣作りを観察した右側の窪みではなく、上方へと幼虫を運ぶ働きアリもいましたので、女王アリが上方へ運ばれた可能性もあります。

右側の窪みではなく、上方へ幼虫を運ぶ働きアリ 17時45分撮影

女王アリが引越をし、先程巣箱の中もほとんど引越済のように見えましたが、まだ引越が続いていました。

17時48分撮影
ホースの上を多数の働きアリが歩いている 18時00分撮影

7時ごろ見に行くと、この時刻になっても幼虫を運んでいました。

18時57分撮影

まだ、巣箱に残っている群れがあるのでしょうか。巣箱の窓越しに中の様子を見ると、巣ケースの下にまだトゲアリの塊がありました。しばらくの間は引越が続きそうでした。

巣ケースの下にまだトゲアリの塊があった 19時07分撮影

状況が理解できなかったトゲアリの戦い

今年庭に移植したT130921-09のトゲアリが、巣箱を取り付けている支柱の麓の散水ホースに集まっていました。

4月10日16時04分撮影

そのホースを西に辿っていくと、丸棒杭に近づいた辺りにもトゲアリがいて、丸棒杭にもトゲアリが多数いました。

ホースから丸棒杭へトゲアリが渡っているようだ 16時05分撮影

その丸棒杭の上方へと仲間を運んで行くトゲアリもいました。

仲間を運ぶトゲアリ 16時06分撮影

その先の丸棒杭の上部には、多数のトゲアリがいました。

丸棒杭の上部

更に、丸棒杭の上部が支えているイチジクの主枝を伝って、西へと仲間を運んでいくトゲアリがいました。

更に西へと仲間を運ぶ 16時08分撮影

その西方面には、昨年移植したT140906-03のトゲアリの巣があります。これはいったいどういうことなのでしょうか。
他方、あちこちで戦いが起こっているのです。

ホースの上での戦い 16時11分撮影
T130921-09の巣箱がある支柱での戦い 16時14分撮影
T130921-09の巣箱の側面での戦い 16時16分撮影

かと思うと、西方向(T140906-03)へ幼虫が運ばれていたり、T130921-09の巣の中へ仲間が運ばれていたり、T140906-03の巣の中に仲間が運ばれていたりしています。

西方向(T140906-03)へ幼虫を運ぶ 16時31分撮影
T130921-09の巣箱の中へ仲間を運ぶ 16時40分撮影
T140906-03の巣の中に仲間を運ぶ 16時47分撮影

戦いは激化しているようです。

丸棒杭の上方での戦い 16時49分撮影
丸棒杭に近いホースの上での戦い 16時58分撮影

そもそもどちらから相手へ攻め込んでいったのでしょうか。丸棒杭の上方にいるトゲアリは、どちらのコロニーのトゲアリが多数なのでしょうか。分からないのです。
このまま両者を戦い続けさせるわけには行かないので、ミツバチ用の燻煙器で煙を噴きかけました。たちまち咬み付きが放たれました。

煙でばらばらに 17時6分撮影
煙でばらばらに 17時06分撮影

この後も幾度も薫煙器で煙を噴きかけ、戦いの沈静化を図りました。丸棒杭の麓のホースに集まるトゲアリが随分と少なくなった頃、丸棒杭の上方から下りてきて、ホースへと向かうトゲアリを1匹ずつ捕獲し、T130921-09の巣箱の巣口近くで放つと、ほとんどの場合、すんなりと巣穴の中に入っていきました。
この時初めて、丸棒杭の上方に残っていたトゲアリは、T130921-09のトゲアリであったことが分かりました。このことから、T130921-09のトゲアリは西へと攻め込んでいったことになります。
しかし、T130921-09の巣箱の側面でも戦いがあったのですから、T140906-03も東へと攻め込んでいたことになります。

T130921-09の巣箱があるのが東側 奥に見えるコンクリートブロックが載っている切り株(西側)にT140906-03の巣がある 散水ホースは、その切り株の少し手前の丸棒杭の麓と、東側の巣箱の支柱の麓を繋いでいる

2つのトゲアリのコロニーが、容易には接触できないように、散水ホースを東側に移動しておきました。