直短的社会寄生の1例目を試みました。寄主を飼育中のトゲアリのコロニーS/N:T140906-40(新女王アリを2014年の9月6日に採集)とし、トゲアリの新女王アリT20220910-68(9月10日採集)を寄生(合同)させます。
カップ型コンクリート人工巣にトゲアリの女王アリを入れ、次にトゲアリの働きアリを1匹入れました。直ぐに戦いが始まりました。働きアリの方から攻撃を始めたように見えましたが、一瞬で勝負がついたようです。女王アリが働きアリの右の前肢に咬みついていました。そのまま1時間弱じっとして動かなくなっていました。
女王アリが働きアリの肢を放してから、働きアリを9匹加えました。新たに加わった9匹は共に女王アリを攻撃することはありませんでした。時々、女王アリが働きアリを捕らえて化粧行為をする場面がありました。
以下はその後の経過です。
9月13日から3日間、戦う様子はありません。ただ、働きアリが女王アリを女王として受け入れているのかどうかは分かりません。