日別アーカイブ: 2022年9月19日

2022年トゲアリの直短寄生の試み 2 T20220910-15

直短的社会寄生の2例目を試みました。寄主を飼育中のトゲアリのコロニーS/N:T140906-40(新女王アリを2014年の9月6日に採集)とし、トゲアリの新女王アリT20220910-15(9月10日採集)を寄生(合同)させます。
カップ型コンクリート人工巣にトゲアリの女王アリを入れ、次にトゲアリの働きアリを1匹入れました。直ぐに戦いが始まりました。直短的社会寄生の1例目では、働きアリの方から攻撃を始めたように見えましたが、今回は女王アリの方から働きアリに取りついたようです。

9月19日20時38分撮影
20時38分撮影

この後、両者が離れると、2匹とも体をコンクリート面に擦り付けるような行動が見られ、争いが起こらなくなりました。

体をコンクリート面に擦り付けながら歩く働きアリ 20時39分撮影
体をコンクリート面に擦り付けながら歩く女王アリ 20時39分撮影
「和解」したかのように「くつろぐ」女王アリと働きアリ 20時42分撮影

T140906-40の働きアリを更に9匹加えました。時々化粧行為が見られました。また、僅かな回数栄養交換が見られました。

働きアリを新たに9匹加え、蜜と水を与えた 21時54分撮影
化粧行為 22時8分撮影
僅かな回数栄養交換も見られた 22時11分撮影

一時的社会寄生のその後 9月19日

BH210523-19の様子9月17日にクロオオアリの頭部が落とされていた)

クロオオアリの女王アリの遺体のそばにいる 9月18日8時48分撮影
クロオオアリの女王アリの遺体のそばにいる 9月19日10時36分撮影

BH210523-29の様子9月17日にクロオオアリの頭部が落とされていた)

クロオオアリの女王アリの遺体のそばにいる 9月18日8時54分撮影
クロオオアリの女王アリの遺体から離れて歩いている 9月19日10時44分撮影 

BH210523-21の様子
BH210523-21では、トゲアリの女王アリT20220910-65は、クロオオアリの女王アリの頸に咬みついてはいますが、クロオオアリの女王アリはまだ生きています。

9月17日8時27分撮影
9月18日8時52分撮影
9月19日10時38分撮影

BH210523-23の様子
9月16日から変化はありません。トゲアリの女王アリの遺体はそのままにされていて、クロオオアリの女王アリを含む本体は、人工巣の上部に移動したままです。

トゲアリの女王アリの遺体 9月19日10時43分撮影
クロオオアリの女王アリを含む本体は、人工巣の上部に移動したまま 9月19日10時43分撮影

頭部が落とされる BH210523-18

9月12日にT20220910-53が寄生を開始したBH210523-18では、9月17日、トゲアリの女王アリは、クロオオアリの女王アリの頸を咬むのを止めていました。確かめることはできませんでしたが、クロオオアリの女王アリは既に死んでいるのかも知れません。

トゲアリの女王アリはクロオオアリの女王アリの頸を咬んではいなかった 9月17日8時21分撮影

次の日の9月18日、クロオオアリの女王アリの頭部が落とされていました。頭部は、別の部屋で見つかりました。

クロオオアリの女王アリの頭部が無くなっている 9月18日8時46分撮影
クロオオアリの女王アリがいた部屋とは別の部屋で見つかったクロオオアリの女王アリの頭部 8時47分撮影

9月19日、トゲアリの女王アリは、クロオオアリの女王アリから離れて歩いていました。栄養交換をする場面もありました。腹部が膨れているようです。

トゲアリの女王アリがクロオオアリの女王アリから離れて歩いている 9月19日10時33分撮影
栄養交換をしている 10時50分撮影