S/N:B15099のO巣の生存が確認できました。巣口は、昨年の7月23日に確認した場所と同じでした。



3月24日、新たに庭のクロオオアリの3つのコロニーが活動を始めていました。
U巣(自然巣)
昨年の観察とは、巣口の位置が変わっていますが、U巣のようです。
A巣(自然巣)
A巣項目の最初の写真の下から3段目のコンクリートブロックが、直前の写真のコンクリートブロックです。このA巣の巣口の場所は、昨年のA巣の巣口の一部と同じ場所です。
T巣(2020年9月27日に庭に移植 10月26日に今の場所に引越 BK170530-133とBH170521-023の合同コロニー)
その巣口に向かって、何やら咥えてやって来るクロオオアリがいました。よく見ると雄アリを咥えているようです。
やがて巣口へと入って行きました。
咥えていたのは雄アリですが、クロオオアリの雄アリのようにも見えました。しかし、クロオオアリの雄アリよりも小さいようです。
クロナガアリの結婚飛行があったと言う情報を3月22日にSNSで得ています。私のところでも、自宅の庭とその周辺で、クロナガアリの女王アリを採集しています。その記録によると、昨年は4月23日、2019年は5月1日、2018年は4月26日、2017年は4月16日でした。期日にかなりの開きがありますが、ひょっとするとクロナガアリの雄アリだったのかも知れません。
今年になって初めて庭のトゲアリを見つけた時、同じクリの木にクロヤマアリも来ていました。
ふと何かを持ち去るクロヤマアリが目に入りました。クリオオアブラムシを咥えているようです。
何処へ運ぶのでしょう。クリの木から下りて地面を歩き出しました。
随分と長い間、地面をあちこちと歩き回った末、また同じクリの木に上ってきました。
その後はもう観察をしませんでした。このクロヤマアリは一体何をしようとしていたのでしょう。
クリオオアブラムシがいる場所は、既にトゲアリがいました。クロヤマアリは、その場所に入り込むことができなかったので、クリオオアブラムシをさらったのでしょう。でも、何をするために?
クリの木の別の場所にクリオオアブラムシを運んで行けば、そこを自分達の蜜源にできたことでしょう。でも、それならなぜ直ぐにクリの木を下りたのでしょう。
巣に運んでクリオオアブラムシを餌にするつもりだったのでしょうか。それならなぜ再びクリの木に上ったのでしょう。
クロヤマアリのこの行動の謎は解決できませんでした。
参照:「今年も梨の木にアブラムシ」(2022年6月26日)
昨年の12月8日のブログ「吊り下げ巣箱からの引越」で、「トゲアリのコロニーT130921-09は、いつのまにか完全に引越をしていました。おそらく、11月3日の観察から考えて、クリの木の地面際の朽ちた箇所に引っ越したのでしょう。来年の春になれば、そのことが確認できることでしょう。」と書いています。
部屋で飼育しているトゲアリ(T140906-40)は、もうかなり以前(2月12日)から活動室のアンテグラウンドに出て来ていました。また、庭に移植したトゲアリの過去の記録では、2月27日(T140906-03)、2月28日(T130921-09)に働きアリが巣穴から出てきました。
そこで、庭に移植したトゲアリも活動を始め出すだろうと考え、この間ずっと、「クリの木の地面際の朽ちた箇所」を見ていたのですが、トゲアリの姿はありませんでした。「ひょっとすると絶滅したのでは!?」と心配するようになっていたのですが、今日3月22日、同じクリの木の上方の細い枝でトゲアリを見つけました。そこには、クリオオアブラムシがいました。
クリオオアブラムシがいる枝は1箇所だけでした。昨年の12月7日に観察したクリオオアブラムシの産卵箇所を見ると、卵は潰れていて、孵化した後のように見えました。
改めて、「クリの木の地面際の朽ちた箇所」を見たのですが、その辺りにはトゲアリはいません。そこで、巣の場所を探るために、クリオオアブラムシがいる小枝から下りてくるトゲアリを待っていたのですが、なかなか下りてきませんでした。そうこうしている内に、ふと切り株に被せているベニヤ板の下の隙間を見ると、そこにトゲアリが幾匹かいました。
トゲアリは、切り株の上面から出て来ているようです。木くずを運び出すトゲアリもいました。巣の拡張か修復か掃除をしているのでしょう。
砂糖水を与えておきました。
アリグモ(ハエトリグモ科アリグモ属)が、キウイフルーツの雄木にいました。獲物を捕獲しているようです。
この獲物は、2日前にクロオオアリが咥えていた双翅目の昆虫と同じように見えます。
この時期、餌になる昆虫はまだ少ないはずです。そんな中で、極く小さな双翅目の昆虫が、アリやアリグモのタンパク源になっているようです。
N巣はS/N: B16015のクロオオアリのコロニーで、2019年6月19日に庭に移植し、29日に今の場所へ引越をしたコロニーです。
3月20日、そのコロニーが活動を始めていました。C巣に次ぐこの春2番目になる、庭に棲息する、クロオオアリのコロニーです。
巣穴の位置は、わずかですが昨年とは違う場所になっていました。
ところで、上述の観察の途中で、獲物を運ぶC巣の働きアリを見ました。
1匹目は、ある種の双翅目の昆虫を運んでいました。
3月16日にも、同じく双翅目の昆虫を運ぶクロオオアリを観察していますが、こちらは別種の双翅目ようです。
それにしても、どのようにしてこの双翅目の昆虫を捕まえたのでしょうか。既に死んでいたのでしょうか。
もう1匹は、茶色をした塊を運んでいました。
これは何なのでしょうか。最初に見かけたのが、セイヨウミツバチの巣箱の近くだったのですが、ミツバチからの何かなのでしょうか。分からないままです。
先日(3月16日)は、露茜の木にC巣のクロオオアリが来ていましたが、今日(20日)は、18日から開花が始まっていたプラムサンタローザの木に同じくC巣のクロオオアリが来ていました。
クロヤマアリも来ていました。
クロオオアリの場合、サンタローザに来ているどの個体も腹部は膨れてはいませんでしたが、クロヤマアリは花の蜜を集めたようです。腹部が膨れたクロヤマアリがサンタローザの木から下りて行くのを見ました。
例年のように、ナナホシテントウはもうすっかり活動を始めていました。
今年は、たったの1匹でしたが、3月11日に庭でクロオオアリを見つけました。それから5日後の3月16日、この日は多数のクロオオアリが庭で活動をしていました。
直ぐ近くには梅(品種名露茜)が開花していて、この木に何匹かが上っているようです。ふと見ると、1匹のクロオオアリが何かを咥えて、梅の木から下りてきます。
その後を追ってみると、双翅目(ハエ目)らしい昆虫を咥えているのが分かりました。この季節、自然界ではなかなか得難いタンパク源です。梅の樹上でどのようにして獲物を捕獲したのか興味深いことです。
巣穴はここのようです(C巣)。露茜の花にもクロオオアリが来ていました。
大家族のトゲアリのコロニーT140906-40は、これまでからアンテグラウンドⅡ型に出て来て、蜜を吸っています。
幼虫は既に育ち始めているようです。
参照:「トゲアリの幼虫の様子」(2020年3月20日)
ここ数年、自宅の庭で、春に、クロオオアリが地上に出てくる最初の日を記録しています。正確には、私が最初に地上で見かけた日ということになります。
2017年は3月26日、2018年は3月25日、2019年は3月20日、2020年は3月18日に、2021年は3月6日、そして昨年は3月13日でした。
今年は、3月11日、意外なところでクロオオアリを見つけました。ミツバチの巣箱の中でした。この巣箱の中のミツバチは、既に群が崩壊していました。
クロオオアリは1匹だけでした。
このクロオオアリは巣箱を置いていた場所に残して、巣箱は保管のため別の場所へ移しました。