月別アーカイブ: 2024年3月

本格的に活動を始めたクロオオアリ

3月30日、自宅の庭でクロオオアリの3つのコロニーが活動を始めていました。私が観察した限りということにはなりますが、クロオオアリが地上で本格的に活動を始めた今年最初の日になりました。
1)15時半過ぎ、梅の棒苗の東方の斜面の芝地で、1匹のクロオオアリを見つけました。

蜜を与えた 15時38分撮影

蜜を与えた後、その帰路を追うと、僅かに上方の斜面の芝地に巣口があることが分かりました。巣口の下方には運び出された土粒が見られ、土粒を運び出す働きアリがいました。

左が梅の棒苗 シリンジの針先下に巣口がある
土粒を運び出す働きアリ 15時53分撮影
土粒を運び出す働きアリ 15時53分撮影

昨年生存を確認していたコロニーの中で、この巣口の場所に最も近いのはC巣ですので、このコロニーはC巣(自然巣 2016年4月11日発見 仮にC)なのかも知れません。
巣口の上方の2m程離れた場所にプラムサンタローザの木があり、その木にもクロオオアリがいました。蜜を与えました。

プラムの木に垂らした蜜を飲むクロオオアリ 16時25分撮影
プラムサンタローザ

この木に来ていたクロオオアリの帰路を追ったわけではありませんが、Cの巣口の上方より下りてくる腹部が膨れたクロオオアリがいましたので、この木に来ていたクロオオアリもCのアリだと思われます。
巣から出てきて、巣口の上方に向かうクロオオアリの中で、腹部を折り曲げて道しるべを付けているクロオオアリもいました。恐らく、サンタローザへの道しるべなのでしょう。

腹部を曲げて道しるべを付けながら進むクロオオアリ 16時37分撮影
腹部を曲げて道しるべを付けながら進むクロオオアリ 16時38分撮影

この後、最初に蜜を与えた場所の芝地に多めに蜜を垂らしておきました。更に、しばらくして、蜜を容器に入れて与えました。

17時12分撮影
17時56分撮影

2)15時半過ぎ、他の箇所でもクロオオアリを見かけていました。池の周りの岩の上でした。

蜜を垂らした 15時33分撮影

1時間ほど経って同じ箇所を見ると、またクロオオアリが来ていました。

蜜を飲んで巣へと帰って行く 16時26分撮影

後を追ってみると、O巣(B15099 2019年8月23日移植)の辺りへと帰って行きましたが、クラピア(イワダレソウ)が地面を覆っているため、巣口は特定できませんでした。

この後、クラピアの中へ姿を消した 16時31分撮影
写真中央のコンクリートブロックの側面当たりに巣口がありそうだ

3)17時前に、A巣(自然巣 2016年4月13日発見)がある場所でクロオオアリを1匹見つけました。蜜を与えて後を追うと、すぐ上方に巣口があるのが分かりました。

A巣がある場所
蜜を飲むクロオオアリ 16時49分撮影
シリンジの針先が蜜を垂らした場所 写真中央に巣口があった 16時58分撮影

同じ場所に更に蜜を垂らすと、働きアリがたくさん出てきました。

17時13分撮影

巣口近くを見ていると、雄アリが1匹巣から出ていました。

雄アリ 17時28分撮影

この季節に巣から出ている雄アリを見るのは、もちろん初めてのことでした。
蜜に集まる働きアリは更に増えてきました。しばらくして、蜜を容器に入れて与えました。

蜜を求めて多くの働きアリが集まるようになってきた 17時29分撮影
容器に入れた蜜も飲み始めていた 17時56分撮影

西斜面下の西洋ミツバチを置いている場所で、クロオオアリを2匹見つけました。

その内の1匹 写真中央の僅かに下方に写っている 17時20分撮影

2匹共に蜜を与え、帰路を追ってみると、A巣のある方向へと帰って行きました。

A巣の方向へと帰って行くクロオオアリ 17時34分撮影

A巣の働きアリもC巣の働きアリ(サンタローザの木へ)同様に、この日、行動範囲を広げていたことが分かりました。

ちなみに3月30日は、岡山市の最高気温は22.4℃で、今年になって最も気温が高い日でした。

極く僅かにカラスノエンドウにアブラムシ

3月9日の観察では、自宅の南側の草地のカラスノエンドウにアブラムシの群生は見られませんでしたが、今日3月29日、同じ場所でアブラムシの群生を見かけました。

3月29日13時32分撮影

ただ、その群生数は極く少なく、今年は、この草地では、カラスノエンドウに付くアブラムシは少ないままになるのかも知れません。何年か前のことですが、同じ場所のカラスノエンドウに、アブラムシが大発生し、そのためカラスノエンドウが種を付ける前にほぼ全て枯れてしまったことがありました。

極く僅かだがナナホシテントウがいた 13時34分撮影
ナナホシテントウの幼虫 13時35分撮影
クロヤマアリが来ていた 13時38分撮影

玄関先で見つけた今年3匹目のクロオオアリ

3月27日、玄関前の芝地で、黒い昆虫の死骸らしいものを運んでいるクロヤマアリを見つけました。近寄って見ると、クロオオアリの死体でした。

クロオオアリの死体を運ぶクロヤマアリ 3月27日14時10分撮影

クロオオアリの死因は分かりませんが、クロオオアリが地上に出ていたことになります。その直後、同じく玄関前の散水ホースを伝って歩いているクロオオアリを見つけました。

散水ホースを伝って歩くクロオオアリ 14時10分撮影

そこで、このクロオオアリに蜜を与えることにしました。

蜜を吸うクロオオアリ 14時15分撮影

やがて帰路につきましたので、その後を追ってみました。

14時23分撮影

このクロオオアリは、庭の西方に向かいました。西方には、幾度か移植を試みた箇所がありましたが、2022年以来定住したクロオオアリの巣は見かけていませんでした。そこで、移植が成功した巣を庭の西方で新たに見つけることができるのではないかと期待したのですが、このクロオオアリは、かなりの距離を歩いたにも関わらず、度々方向転換を繰り返してなかなか帰巣しません。結局30分間程は観察を続けたのですが、巣の場所を確かめることはできませんでした。

クロオオアリが出てきた 2024年春

ここ数年、自宅の庭で、春に、クロオオアリが地上に出てくる最初の日を記録しています。正確には、私が最初に地上で見かけた日ということになります。
2017年は3月26日、2018年は3月25日、2019年は3月20日、2020年は3月18日、2021年は3月6日、2022年は3月13日、2023年は3月11日(ミツバチの巣箱の中)と3月16日(多数活動)でした。
今年は、既に3月4日にミツバチの巣箱の屋根の内側で、クロオオアリを1匹見つけています。その日の最高気温は、2月21日以降では最高となる15.6℃でした。それ以後、庭でクロオオアリを見つけることがなかったのですが、3月14日、庭の芝地を歩いている1匹のクロオオアリを見つけました。どうやら2本の梅の木の間の斜面を上ってきたようです。

3月14日14時47分撮影

巣を特定するために、蜜を与えました。

蜜を飲むクロオオアリ 14時53分撮影
腹部が膨らんでいる 14時54分撮影

間もなく、クロオオアリは巣へと帰り始めました。

14時58分撮影
15時4分撮影

ただかなり迷っている様子でした。クロオオアリが帰路についてから25分ほどは、後を追い続けましたが、こちらが根負けしてしまい、巣口を見つけることはできませんでした。
結局この日は、このクロオオアリを1匹見ただけでした。ちなみに、この日の最高気温は、3月になっての最高気温で、16.5℃でした。

翌日(最高気温18.9℃)は観察していませんが、今日3月16日、庭を注意深く観察したのですが、クロオオアリの姿はありませんでした。最高気温は、21.3℃でした。

まだカラスノエンドウにはアブラムシが見当たらない

自宅の南側の草地には、今年もたくさんのカラスノエンドウが生えています。このカラスノエンドウにはアブラムシが付くのですが、その様子を過去にも観察しています。

2016年4月11日撮影
2019年3月2日撮影
2020年3月2日撮影
2021年2月12日撮影
2022年3月30日撮影

上の写真から、早い年では2月中にカラスノエンドウにアブラムシが付くことが分かります。(2020年の3月2日の写真には、アブラムシは写っていませんが、まだ開いていない葉の中にアブラムシがいました。)

まだ開いていない葉の中から姿を現したアブラムシ 2020年3月3日撮影

今日3月9日、今年はまだカラスノエンドウにアブラムシが付いていませんでした。

アブラムシの群生は何処にも見当たらなかった 3月9日撮影
クロヤマアリが来ていた 3月9日10時41分撮影
クロヤマアリが来ていた 3月9日10時42分撮影
ナナホシテントウがいたが、極く僅かしかいなかった 3月9日10時50分撮影

ちなみに、上掲の写真には色違いの2種のアブラムシが写っています。緑色をしているのがソラマメヒゲナガアブラムシ、黒色をしているのがマメアブラムシです。

今年もミツバチの巣箱でクロオオアリを見つける

昨年の3月11日、庭のミツバチの巣箱の中で、クロオオアリを1匹見つけていました。今年(3月4日)も庭のミツバチの巣箱でクロオオアリを1匹見つけました。

屋根の内側 3月4日11時13分撮影

ただ、今年は、ミツバチの巣箱の中ではなく、巣箱の屋根の内側にいました。

屋根を立て掛けて撮影 屋根の上方の内側にクロオオアリがいる