3月30日、自宅の庭でクロオオアリの3つのコロニーが活動を始めていました。私が観察した限りということにはなりますが、クロオオアリが地上で本格的に活動を始めた今年最初の日になりました。
1)15時半過ぎ、梅の棒苗の東方の斜面の芝地で、1匹のクロオオアリを見つけました。
蜜を与えた後、その帰路を追うと、僅かに上方の斜面の芝地に巣口があることが分かりました。巣口の下方には運び出された土粒が見られ、土粒を運び出す働きアリがいました。
昨年生存を確認していたコロニーの中で、この巣口の場所に最も近いのはC巣ですので、このコロニーはC巣(自然巣 2016年4月11日発見 仮にC′)なのかも知れません。
巣口の上方の2m程離れた場所にプラムサンタローザの木があり、その木にもクロオオアリがいました。蜜を与えました。
この木に来ていたクロオオアリの帰路を追ったわけではありませんが、C′の巣口の上方より下りてくる腹部が膨れたクロオオアリがいましたので、この木に来ていたクロオオアリもC′のアリだと思われます。
巣から出てきて、巣口の上方に向かうクロオオアリの中で、腹部を折り曲げて道しるべを付けているクロオオアリもいました。恐らく、サンタローザへの道しるべなのでしょう。
この後、最初に蜜を与えた場所の芝地に多めに蜜を垂らしておきました。更に、しばらくして、蜜を容器に入れて与えました。
2)15時半過ぎ、他の箇所でもクロオオアリを見かけていました。池の周りの岩の上でした。
1時間ほど経って同じ箇所を見ると、またクロオオアリが来ていました。
後を追ってみると、O巣(B15099 2019年8月23日移植)の辺りへと帰って行きましたが、クラピア(イワダレソウ)が地面を覆っているため、巣口は特定できませんでした。
3)17時前に、A巣(自然巣 2016年4月13日発見)がある場所でクロオオアリを1匹見つけました。蜜を与えて後を追うと、すぐ上方に巣口があるのが分かりました。
同じ場所に更に蜜を垂らすと、働きアリがたくさん出てきました。
巣口近くを見ていると、雄アリが1匹巣から出ていました。
この季節に巣から出ている雄アリを見るのは、もちろん初めてのことでした。
蜜に集まる働きアリは更に増えてきました。しばらくして、蜜を容器に入れて与えました。
西斜面下の西洋ミツバチを置いている場所で、クロオオアリを2匹見つけました。
2匹共に蜜を与え、帰路を追ってみると、A巣のある方向へと帰って行きました。
A巣の働きアリもC巣の働きアリ(サンタローザの木へ)同様に、この日、行動範囲を広げていたことが分かりました。
ちなみに3月30日は、岡山市の最高気温は22.4℃で、今年になって最も気温が高い日でした。