月別アーカイブ: 2024年5月

飼育ケース間で引越 BH210523-30

クロオオアリBH210523-30は、2021年5月23日に蒜山高原で新女王アリを採集したコロニーです。このコロニーは少し成長が遅かったので、カップ型のコンクリート製人工巣で飼育していましたが、今年は幼生虫が多くなり、成虫もかなりの数いましたので、リトルアンテシェルフに引越させることにしました。(関連記事
コロニーの成員を人工巣から引越用の衣裳ケースの中に入れると、働きアリはかなり早い時点から幼生虫をリトルアンテシェルフの中に運び入れ始めました。

引越中の衣裳ケースの中 リトルアンテシェルフにはアルミホイルを被せている 5月30日15時1分撮影

夕刻には、リトルアンテシェルフの外に出ている働きアリが少なくなっていましたので、リトルアンテシェルフを小型の水槽の中に入れ、開放蓋を被せ、引越が完了しました。

人工巣の中にゆとりのスペースが生まれた 19時43分撮影

T140906-40の人工巣を拡張

新女王アリの採集から今年で10年目を迎えるトゲアリのコロニーT140906-402014年9月11日 B-NESTCON01024(2012/06/14採集)に進入〉の様子は、直近では4月10日のブログで記録しています。その時は、働きアリが多くて越冬幼虫の様子は僅かしか観察できませんでしたが、今年も子育ては順調で、今では繭等の幼生虫が多く見られるようになっていました。その上、成虫もかなりの数になっています。

5月30日13時8分撮影
側面から上部を見たところ 13時8分撮影
活動室アンテグラウンドⅡの様子 13時10分撮影

そこで、居住スペースを拡張することにしました。リトルアンテシェルフを追加しました。
使用したリトルアンテシェルフは旧型で、外部に拡張できる内径6mmのパイプが片方しか付いていないので、前面最下段に拡張パイプを取り付け、人工巣本体とシリコンホースで繋げました。もう一方の拡張パイプは、既存のシリコンホースでアンテグラウンドⅡと繋げました。

14時24分撮影
全体の構成 人工巣本体の左下からもシリコンホースでアンテグラウンドⅡと繋がっている
21時頃の様子 少しだがリトルアンテシェルフ内に働きアリが増えていた 20時59分撮影

今年2回目の移植 BH210523-32

4月28日に今年初めての移植を行っています。今回は、BH210523-32を庭に移植します。このコロニーは、新女王アリを2021年5月23日に蒜山高原で採集したコロニーです。とても大きなコロニーになっていて、人工巣の中がいっぱいの状態です。

コンクリート製の人工巣 開放蓋で飼育している 5月26日撮影
巣室は正面と左右側面にある
右側面
左側面

4月28日に使用した同じミツバチの巣箱を、かつてクロオオアリのコロニー〈BK170530-133+BH170521-023〉(T巣)を移植する際に待ち箱を置いた同じ場所に設置しました。

5月26日12時52分撮影
開放蓋を外すととてもたくさんの働きアリが人工巣から出てきた 12時53分撮影
ミツバチの巣箱を置いた環境 八朔の下
巣箱の側面に這い上がってきたアリを圧殺しないため蓋は仮閉めに 12時56分撮影

2時間ほど経って見に行くと、コンクリートの3箇所の隙間から出入りしていました。

コンクリートブロック(正面)下のコンクリートの割れ目(左右2箇所)から出入りしている 14時40分撮影
上の写真のコンクリートの割れ目の右方の様子 左方とは中で繋がっていると思われる 15時4分撮影
写真左下のコンクリートの隙間からは、土を運び出していた 14時43分撮影
上の箇所を拡大すると 15時2分撮影
よく見ると砂粒に混じって多数の小型のアリの死体があった クロオオアリに殺されたようだ

16時半頃、巣箱を置いている場所から西方へと伸びるコンクリートブロックの上で、クロオオアリ同士が戦っているのを見ました。先住のクロオオアリ(恐らくC巣)と新たな移住者(BH210523-32)が出くわしたようです。

戦いが見られたコンクリードブロックの土留め
既に死体がある 16時30分撮影

もう薄暗くなってきた19時過ぎ、見に行くと引越が始まっていました。引越先はコンクリートブロック下のコンクリートの割れ目2箇所でした。

繭を運び込むクロオオアリ(右方) 19時12分撮影
幼虫を運び込むクロオオアリ(左方) 19時12分撮影
幼生虫がかなり少なくなっていた 19時28分撮影

ただ、女王アリはまだ人工巣に残っていました。

20時07分撮影

20時半過ぎになると、女王アリが人工巣の巣口から外へ出るようになったのですが、飼育ケースのプラスチックの壁を登ることができませんでした。

21時4分撮影

板や木の葉などを飼育ケースに入れたりもしたのですが、それらを足場にしてプラスチックの壁を乗り越えようとはしませんでした。
そこで、女王アリがペットボトルの蓋に乗った時、蓋ごとミツバチの巣箱の床に移動させました。

ミツバチの巣箱の床に移動させた直後 21時32分撮影

女王アリは常に素早く動き回り、巣箱から外へ出たり戻ったりを幾度も繰り返していましたが、それから8分ほどして引越を完了しました。引越先の巣口は、コンクリートブロック下のコンクリートの割れ目の右方でした。

コンクリートの割れ目(右方)に入って行く直前 21時40分撮影
翌日の巣箱の中 まだ働きアリが数匹いたが幼生虫は残っていなかった 5月27日11時56分撮影

女王アリの引越の様子は動画で撮影しています。

8分30秒の動画

新女王アリ採集後の産卵数の変化 2021年との比較

クロオオアリの新女王アリの採集直後からの産卵数の変化については、2021年に調べています。その結果は、

5月23日 採集日 0日目 0.00個(サンプル数43の平均)
5月24日 1日目 0.07個(サンプル数43の平均)
5月25日 2日目 0.44個(サンプル数43の平均)
5月26日 3日目 1.23個(サンプル数43の平均)
5月27日 4日目 1.83個(サンプル数41の平均)
5月28日 5日目 3.15個(サンプル数41の平均)
5月29日 6日目 4.39個(サンプル数38の平均)
5月30日 7日目 5.79個(サンプル数38の平均)

でした。
今年は、サンプル数を50にし、採集日の5月18日を0日目にして、2021年同様に7日目までの産卵数を調べました。2021年の場合は、調べた時間帯は任意でしたが、今回は午後4時以降8時頃までの間としました。その結果は、

5月18日 採集日 0日目 0.00個(以下サンプル数50の平均)
5月19日 1日目 0個
5月20日 2日目 0個
5月21日 3日目 0.06個
5月22日 4日目 1.32個
5月23日 5日目 2.52個
5月24日 6日目 4.64個
5月25日 7日目 6.67個(1匹死亡のためサンプル数49の平均)

でした。

2021年の場合、産卵が始まったのは「結婚飛行後3日弱経った頃」でしたが、今回は、「結婚飛行後4日弱経った頃」になりました。(3日目は産卵済は2匹、4日目は産卵済は30匹)ほぼ1日遅れでした。
2021年の場合、産卵が始まってからは「ほぼ1日1個ずつ産卵した」のでしたが、2024年の場合は、産卵が始まってからは「ほぼ1日2個ずつ産卵し」ていました。

2021年の3日目以降の平均値を更に四捨五入すると、
 3日目 1個
 4日目 2個(3日目との平均値の差は 0.6個)
 5日目 3個(4日目との平均値の差は 1.32個)
 6日目 4個(5日目との平均値の差は 1.24個)
 7日目 6個(6日目との平均値の差は 1.4個)

2024年の4日目以降の平均値を更に四捨五入すると、
 4日目 1個
 5日目 3個(4日目との平均値の差は 1.2個)
 6日目 5個(5日目との平均値の差は 2.12個)
 7日目 7個(6日目との平均値の差は 2.03個)

2024年 蒜山高原 5月24日

天気予報によると、5月24日は蒜山高原がある真庭市で、最高気温が29℃或いは30℃になるとのことでした。そこで、定点観察と言う意味合いもあり、18日に引き続き蒜山高原へ出かけました。
ただ、結果的にはムネアカオオアリの新女王アリが1匹だけ採集できたに過ぎませんでした。

ムネアカオオアリの新女王アリを採集した「八束自然牧場公園」
公園の様子
採集したムネアカオオアリの新女王アリ 13時59分撮影

ムネアカオオアリの脱翅女王アリを採集したのが14時であることから、この女王アリは昨日以前に結婚飛行をしたと考えられます。
この日は、確かに最高気温が28.0℃(蒜山高原近くの上長田 気象庁観測)まで上がり、18日の26.7℃よりも高めでした。

5月18日と24日の比較

けれども、15時前には既に曇り空になっていました。

14時57分撮影

上長田の気象庁の観測によると、14時以降は日照時間が0.0時間となり、気温も16.5℃以下になっています。

この日、結婚飛行が行われなかったのは、このような気象だったためなのでしょう。

L巣の生存を確認

昨年の10月15日以来、生存が確認できていなかったL巣B16013(2019 年 6 月 8 日移植 18 日定住発見)の生存が確認できました。

5月20日17時半過ぎに、この日に蜜を入れておいたL巣近くの蜜器にクロオオアリが来ていました。

このクロオオアリの帰路は見失ってしまった 17時38分撮影
同じ個体と思われるクロオオアリがまたやって来た 17時42分撮影

蜜を吸っていたクロオオアリが、僅かに4分弱で巣と蜜器を往復して蜜器に戻ってきたことから、巣が極く近くにあることが分かりました。このクロオオアリは、きっとL巣の働きアリなのでしょう。幸い今度は帰路を追うことができました。

17時44分27秒撮影
17時44分41秒撮影
17時44分51秒撮影
17時45分0秒撮影
巣口のようだ 17時45分1秒撮影

ここはやはりL巣でした。

今年も左右の大きな石の間にL巣の巣口があった

翌日、ミツバチの頭部と思われるものを運んでいるクロオオアリをL巣の近くで見ました。後を追ってみると、案の定、L巣に戻って行きました。

5月21日15時19分34秒撮影
15時19分41秒撮影
15時19分56秒撮影
15時19分57秒撮影

L巣の生存が確認できたことで、昨年生存が確認できていた全てのコロニーの生存が確認できました。

今年も脱翅新女王アリがいた

今年もクロオオアリB15006の活動室(アンテグラウンドⅠ型)に翅がない女王アリが1匹いました。

活動室アンテグラウンドⅠ型 5月17日17時8分撮影
活動室の中に有翅女王アリが18匹いた 17時13分撮影
活動室の中に翅のない女王アリが1匹いた 17時16分撮影

この翅のない女王アリが、このコロニーの女王アリではないとは言い切れないので、人工巣の中に脱翅女王アリがいるかどうかを見ることにしました。すると案の定、脱翅女王アリがいました。

人工巣の中にこのコロニーの女王アリがいた 17時19分撮影

ちなみに、人工巣の中には有翅女王アリはいませんでした。有翅女王アリは全て活動室に出ていたことが分かりました。
昨年も活動室に脱翅女王アリがいたのですが、その女王アリは僅かに翅が残っていました。ですから、この脱翅女王アリは昨年とは別の個体なのでしょう。

昨年見た脱翅女王アリ 僅かに翅が残っている 2023年4月20日撮影

それから2日後の5月19日、この脱翅女王アリが餌として与えていたスズメバチに食い付いていました。

5月19日17時16分撮影

この光景は、1年前にも見た光景です。

昆虫餌に食い付く脱翅女王アリ 2023年6月22日11時57分撮影

今年も「追視」できたことから、生まれた巣に止まっている脱翅女王アリは働くこともあると言えます。(まだ結婚飛行に出ていない有翅女王アリも働くことがあります)

蒜山高原で見かけた食性

蒜山高原へオオアリの新女王アリを採集しに出かけた際に、クロオオアリが獲物を運んでいるところを見かけました。

5月18日12時54分撮影
13時5分撮影
13時30分撮影

3枚目の写真には、枯れ葉のようなものに複数の卵がついています。この卵の大きさと形、そして色ともにクロオオアリの卵に良く似ています。この卵はいったい何なのでしょうか。

2024年 蒜山高原 5月18日

5月18日は気温が上がるとの予報がありましたので、蒜山高原へオオアリの採集に出かけました。
午前中に蒜山高原に着き、正午頃から観察を始めました。先ず訪れたのは、例年の採集地の一番奥まったところにある「道の駅蒜山高原」ですが、駐車場がすっかり変わっていました。

駐車場の全景
駐車場の周囲の様子 幅が狭くなった

これまでは、この駐車場のスペースには所々に芝地の盛り土があり、木も植えられていました。その盛り土の所々にはクロオオアリの巣があり、また、平面と盛り土の境にはコンクリートの縁石があって、その縁石の下の平面との隙間にクロオオアリの巣がありました。また、駐車場の周囲の草地もより広く取られていました。2016年の6月11日には、この駐車場で8匹のクロオオアリの新女王アリを採集しています。

8匹のクロオオアリの新女王アリを採集した頃の周囲の様子 2016年6月11日撮影
案内板は以前のままだった

この駐車場で暮らしていたクロオオアリは、全て追いやられたようです。
このことで思い出したのは、かつてのヒルゼン高原センター付近のことです。そこでは、立ち木が全て伐採され、それ以後はクロオオアリの棲息の密度が極端に低くなりました。

Before ヒルゼン高原センター付近 2016年6月11日撮影
After 街路樹が切られていた 2018年5月14日撮影

この後、2021年の5月23日に多数のクロオオアリを採集した自転車道とその脇道に行きました。そこでは、主にオオアリの巣口を探して、結婚飛行の前兆があるかどうかを調べて廻りました。

自転車道 道の両端にかなりの数のクロオオアリの巣がある
脇道は車1台がやっと通れるほどの狭い道
脇道の中央には所々草が生えている この草地にもクロオオアリの巣がある
差し迫った結婚飛行の前兆とは感じない 12時45分撮影
脇道でムネアカオオアリもいることを確認 12時51分撮影
雄アリが巣口から姿を見せていた 13時52分撮影

ただ、まだ結婚飛行を行う時間にはなっていないので、ひとまず別の場所で過ごしました。
午後4時前に再び脇道を訪れると、既に結婚飛行が始まっていました。先ず目立ったのはムネアカオオアリの有翅女王アリでした。

ムネアカオオアリの女王アリ 15時46分撮影
別のムネアカオオアリの女王アリ 15時47分撮影

15時46分から15時52分までの6分間に、ムネアカオオアリの有翅女王アリを15匹見つけました。また、同時に脇道でクロオオアリの有翅女王アリも見つけました。

クロオオアリの女王アリ 15時50分撮影
クロオオアリの女王アリ 15時51分撮影

ただ、何れもまだ結婚飛行を終えていないので採集はしませんでした。
脱翅女王アリが見つかるようになったのは、16時8分ごろからでした。

最初に捕獲したクロオオアリの新女王アリ 16時9分撮影

この後、自転車道を中心に脱翅女王アリを捕獲しました。18時までのほぼ2時間で、クロオオアリの女王アリは62匹、ムネアカオオアリの女王アリは1匹採集できました。
その間に、有翅女王アリが地上に下りて脱脂をするところを2度見ることができました。その内の1匹は写真に収めることができました。

脱翅が完了する直前 既に翅が3枚落とされている 17時48分54秒
脱翅を終えた直後 17時48分57秒

クロオオアリが翅を落とした直後の様子は、こちらからも見られます。

5月18日の気象は、気象庁の上長田(蒜山高原)のデータに因ると、最高気温が26.7℃、平均風速が0.7m/s、日照時間は12.7hでした。このデータと酷似しているのは5月4日で、それぞれ26.8/0.6/12.8でした。最高気温が26℃を越えたのは、5月18日が今年になって2度目でした。

5月18日までの日ごとの気象
5月18日の気象

道しるべ行動を撮る

もう10年以上前(2013年)に「マーキングを撮る」で、クロオオアリとムネアカオオアリが道しるべを付けながら行列を作る様子を動画にして記録しています。(「ありの行列」を考える シリーズも参照)
今回は、B200603-034 の引越の際の動画(4月30日)と、B200603-034が蜜器に向かう際の動画(5月17日)を記録しておきます。

8分44秒の動画

有翅女王アリが1匹だけ出てきた

5月14日、庭の蜜器にクロオオアリの有翅女王アリがいるのに気づきました。

5月14日15時7分撮影

辺りを探しましたが、羽アリはこの1匹だけでした。また、庭の複数のクロオオアリの巣口を見て回りましたが、羽アリが出入りしている様子はありませんでした。
この1匹は例外的に巣口から出てきたのでしょう。
それから、2時間ほど経っても同じ蜜器の上にいました。

17時12分撮影

B200603-034 「東方巣」が選ばれる

5月1日に人工巣からクロオオアリがいなくなりましたが、その翌日以降も3箇所で巣作りが継続していました。
5月5日早朝、幼虫を運ぶ働きアリを目にしました。

幼虫を運ぶ働きアリ 東方に向かっている 5月5日6時37分撮影

後を追って行くと、東方の巣に入って行きました。

6時39分撮影
幼虫を咥えて巣穴に入って行く 6時40分撮影

どこから幼虫を咥えてやって来たのでしょうか。ミツバチ巣箱辺りを見ていると、「直下巣」からであることが分かりました。

右がミツバチ巣箱 6時45分撮影
「直下巣」から幼虫を咥えて出てくる働きアリ 7時21分撮影

これまでの観察からは、幼生虫が「直下巣」へ運ばれるところは見ていませんでしたので、とても意外でした。
しばらくすると、成虫も「東方巣」へ運ばれて行きました。

7時44分撮影
8時49分撮影

ただそれらの成虫が、何処の巣から運ばれてきたのかは分かりませんでした。

7日と8日にも、「東方巣」へと幼虫を運ぶ働きアリを見ました。ただ、この時は何処の巣から運んで来ているのかは分かりませんでした。

5月7日17時43分撮影
5月8日8時25分撮影
5月8日10時12分撮影
5月8日16時56分撮影

9日以降は、「直下巣」と「西方巣」では、ほとんど働きアリが見られなくなっていました。「東方巣」では、働きアリが土を運び出していましたが、巣がほぼ完成したのでしょうか、その数は少なくなっていました。
B200603-034のコロニーは、引越先として「東方巣」を選んだようです。

クロオオアリの天敵

クロオオアリが命を落とすとすれば、クロオオアリのコロニー同士の戦いや他種のアリとの戦いがあります。とりわけ初期のコロニーでは、小型のアリに襲われることも多いようです。
ただ、それらは天敵というよりは「生存競争」という言い方の方が適切でしょう。では、クロオオアリにも天敵はいるのでしょうか。
もう12年も前のブログですが、「アリ日記 2012/06/06〜08(5)巣から外に出るリスク」でクモを取り上げています。この度、それと同じ光景を目にしました。

5月6日7時42分撮影
5月6日7時43分撮影
5月15日8時48分撮影

クロオオアリは何れも糸で宙づりにされています。更によく見ると、1枚目と3枚目の写真にはクロオオアリと比べるとかなり小さなクモ(ボカシミジングモ)が写っています。いったいどのようにして自体よりかなり大きなクロオオアリを狩ったのでしょうか。ちなみにこれらの場所は、クロオオアリの巣口の極く近くだという共通点があります。

また、ハエトリグモも天敵です。この度撮影できたのは、アオオビハエトリではない、(これまでも観察している)ハエトリグモ(未同定)です。

5月7日8時44分撮影
同上のハエトリグモ 8時45分撮影

過去の関連記事参照:
クモに襲われたクロオオアリ その瞬間」2018年4月12日
生死の運命」2021年3月24日
サクラの切り株の中にムネアカオオアリを移植」2021年4月14日
アリジゴクとハエトリグモ」2021年4月27日
クモに襲われたクロオオアリを巣に戻す」2021年8月25日

B200603-034 引越完了か?

前日の夕刻には、まだ女王アリや働きアリや幼生虫が人工巣に残っていたのですが、今日(5月1日)の昼過ぎ、人工巣の中にほぼクロオオアリはいませんでした。この間は、雨や曇の天気でした。

5月1日12時46分撮影
12時47分撮影
西洋ミツバチの巣箱の中 写真には2匹写っている 12時47分撮影

3箇所の巣作りの箇所を見ると、何れもクロオオアリがまだ巣作りをしていました。
女王アリは何処に行ったのでしょうか。前日の様子から考えると「西方巣」に行ったのでしょうか?