7月29日、移植箱を置いているクリの木の斜面上方に植えているリンゴの木(品種名ルビースイート)の実にトゲアリがやって来ていました。実は傷んでいました。
クリの木とリンゴの木は、それぞれの枝の先が繋がっているようでした。

移植箱の中を見ると、僅かですが幼虫や蛹が運び込まれていました。

昨年のトゲアリの寄生の試み5例の内、クロオオアリのコロニー(BH240518-09)に寄生したトゲアリの新女王アリ(T250909-02)は、昨年の12月1日に死亡しているのを確認しています。
残りの4例について、7月17日の様子を記録しておきます。
① 宿主BH240518-04への寄生(T250909-01)

③ 宿主BH240518-22への寄生(T250909-03)


④ 宿主BH240518-25への寄生(T250909-04


⑤ 宿主BH240518-29への寄生(T250909-05)


この幼生虫は、幼齢の幼虫がいますので、トゲアリの幼生虫だと思いますが、正しくは今後の観察を待つことになります。
7月17日、移植トゲアリの移植箱の中を見ると、いつの間にか引越をしていました。

ところが、移植箱の出入り口に向かって、幼生虫を運んでくる働きアリを見かけました。

しばらく観察していると、繰り返し幼生虫を移植箱の中に運び込んでいることが分かりました。



移植箱を設置しているクリの木の根元近くを見ると、幼生虫を運んでいました。

ところが、夕刻に見に行くと、移植箱の中に幼生虫が見当たらず、働きアリもほぼいませんでした。


飼育下のクロオオアリの女王アリの羽化については、これまでに次のブログで取り上げています。
「B15006に雄アリが誕生」(2021年7月4日)
「飼育下でクロオオアリの女王アリ誕生」(2022年6月30日)
「クロオオアリの女王アリの羽化を撮る」(2022年7月6日)
「女王アリの羽化がほぼ完了 B15006」(2022年7月23日)
「今年も異様に大きな繭」(2023年6月7日)
「B15006で今年も新女王アリが誕生」(2023年7月12日)
「クロオオアリの新女王アリの誕生時期は?」(2023年8月1日)
「クロオオアリの女王アリの羽化が始まっていた」(2024年7月8日)
「今年のクロオオアリの女王アリの羽化期間は?」(2024年7月17日)
「今年初めてのクロオオアリの女王アリの羽化」(2025年7月13日)
「今年のクロオオアリの女王アリの羽化期間は(2025年)」(2025年8月1日)
それらによると、
2022年:
6月30日に1匹のみ羽化 7月25日まで羽化が続く
※室温の自動管理なし
2023年:
7月12日までには羽化が始まっていて、8月1日まで羽化が続く
※室温管理 26℃〜29℃
2024年:
7月8日には羽化が始まっていた ほぼ7月17日まで羽化が続く
※室温管理 26℃〜30℃
2025年:
7月13日から始まり、7月末日頃まで続いた
※室温管理 26℃〜30℃
となります。
7月13日、今日観察してみると、もう既に新女王アリの羽化は始まっていました。雄アリも羽化していました。


まだ複数女王アリの繭が残っていました。


ちなみに、昨年羽化したと思われる女王アリは、活動室アンテグラウンドⅠ型に出ています。


BH240518-09は、2024年5月18日に蒜山高原で新女王アリを採集したクロオオアリのコロニーです。このコロニーは、昨年の9月12日に、トゲアリの新女王アリT250909-02に一時的社会寄生されました。
ところが今年の4月11日、T250909-02が既に死亡しているのが分かりました。
そのまま、飼育していたのですが、今年になって幼虫がとても大きくなり、大きな繭になっていました。
昨日見ると、新女王アリが4匹羽化していました。

BH240518-09の女王アリは、創巣から1年超後の9月12日からは産卵できなかったのですから、それ以前に産卵された卵が孵化して幼虫になり、越冬幼虫となって冬を越し、今年になって羽化したことになります。それらの中で女王アリが4匹育ったことになります。
このような例はこれまで観察したことがありませんでした。
7月11日と13日の庭に移植したトゲアリの様子を記録しておきます。
①7月11日の様子


②7月13日の様子



