B200603-067は、新女王アリを2020年6月3日に駒ケ根市で採集したコロニーです。



このコロニーを4月21日、ミツバチの飼育箱の中に入れて、庭に移植しました。



今年第1回目の移植の時とは違って、すぐに働きアリが多数巣門から出て来ました。

16時過ぎに見に行くと、採集活動をしていました。また、巣門にはフタフシアリ亜科のアリの死体が散乱していました。




翌日の4月22日、ミツバチの巣箱の中の人工巣の様子を見ると、かなり働きアリが減っていました。ですが、幼生虫は多数いました。

どこかで巣作りが始まっているのかも知れないと思い捜していると、3箇所見つけました。




その翌日の4月23日、働きアリが、かなり活発にミツバチの巣箱を出入りしていました。

ミツバチの巣箱のすぐ横のコンクリードブロックを伝わって、東方面へと行き来していました。その先まで追って行くと、庭の畑地のコンクリードブロックの小さな穴が巣口になっていました。

しかし、最も多くの働きアリがいる場所は、その東端までは行かない途中のコンクリートブロックの継ぎ目のある場所でした。その場所へ、仲間の働きアリを運んでくる働きアリがいました。



ミツバチの巣箱を開けて人工巣の様子を見ると、働きアリはいましたが、幼生虫が運び去られていました。いつの間にか、女王アリも引越を終えていたようです。

このコンクリートブロックの継ぎ目の少し西よりの真下に、もう一つの巣作りをしている場所がありました。

その翌日の4月24日、もうすっかり引越が完了していました。行列の東端のコンクリートブロックの小さな穴へと向かう働きアリは見かけなくなっていました。しかし、移植の翌日に見つけた巣作りをしていた3箇所では、働きアリが引き続き土を運び出していました。




コロニーがこのまま分散してしまうのでしょうか。心配です。
この巣を20-250421巣(女王アリの採集年と移植年月日)と名付けます。