自然界のクロオオアリのコロニーの生存年数を考察すると

 私が今の家に引越をしてきたのは、2015年の10月でした。それ以前から、庭でクロオオアリを見かけていましたので、庭のどこかにクロオオアリの巣があるだろうと思っていました。
 クロオオアリの巣口を発見したのは、その翌年で、主に3つのコロニーでした。
 A巣 2016年 4月13日発見
 B巣 2016年 4月  5日発見
 C巣 2016年 4月11日発見

 A巣とB巣については、その後いつしか区分が難しくなってしまいました。それは、毎年、巣口が移動するからです。そのため、2024年まで結婚飛行を行っていたコロニーが、A巣なのかB巣なのか分からなくなっていたのですが、そういう事情を踏まえた上で、A巣だとしてきました。B巣は2019年の春までに滅亡したと考えてきました。
 そのA巣ですが、今年は結婚飛行を見ることなく、そもそもコロニー自体が滅亡したと思われます。もしそうであれば、2016年春から2024年末までは生存していたということになり、短くても9年間はコロニーが存続していたことになります。
 2016年5月27日のブログで、
「ところで、結婚飛行が行われたのは、B巣だけでした。A・C・D巣では羽アリは出て いませんでしたので、巣ができてから日が浅く、まだ羽アリが生まれていないのかも知れません。」
と記しています。
 A巣が結婚飛行を始めて行ったのは、記録によると2018年でした。すると2024年までの6年間にわたって結婚飛行を行ったことになります。2016年春にコロニーを確認したと書きましたが、その2年後には女王アリと雄アリが結婚飛行をしたのですから(羽アリの羽化はその前年)、2016年よりもかなり以前にコロニーが誕生していたことになります。
 ここで飼育しているクロオオアリのコロニーを参照して、A巣がいつ頃誕生したのかを考えてみましょう。現在最も大きなコロニーのB15006の記録を参照します。
 B15006は2015年に新女王アリを採集したクロオオアリのコロニーです。このコロニーで始めて羽アリが羽化したのは、2021年のことです。ただ、雄アリだけでした。そして、その翌年の2022年になって女王アリが羽化しました。
 このことから、女王アリの羽化で考えると、コロニーの創設から女王アリが羽化するまでには7年かかったことになります。
 これをA巣に当てはめると、2017年から7年前の2010年にコロニーが創設されたことになります。その推察が正しければ、A巣は14年間生存し続けたことになります。
 日本の自然界のクロオオアリのコロニーの生存年数について、僅かに1例ですが、この考察がひとつの参考になればと思います。

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