ボカシミジングモを撮る 獲物の躯体に損傷見当たらず

今年の8月22日のブログ「ミジングモが巣の中から、狩ったクロオオアリを運び出した」と同じ場所(B200603-075)で、今日、クロオオアリが4匹、宙吊りになっているのを見つけました。その内3箇所には、ミジングモがいました。ボカシミジングモのようです。

9月7日8時22分撮影
9月7日8時23分撮影
9月7日8時23分撮影

あとの一箇所には、ミジングモはいませんでした。写真撮影の時には、気づかなかったのですが、写真には、小さな虫が3匹写っていました。その虫には翅があるようで、カメムシのようにも見えます。クモではなく、昆虫のようです。この生き物はいったい何なのでしょうか。

9月7日8時23分撮影

3箇所のボカシミジングモをフィルムケースで捕獲しました。

9月7日12時3分撮影

以下の写真は実体顕微鏡で撮影したものです。

一番大きいボカシミジングモ 格子状の1目盛は1mm 脚部を除いた体長は2.8mm程 腹面撮影
1番小さいボカシミジングモ 格子状の1目盛は1mm 脚部を除いた体長は2mm程 背面撮影
中ぐらいの体長のボカシミジングモ 円形の1目盛は0.5mm 撮影時には死んでいた 13時42分撮影

ところで、宙吊りにされたクロオオアリは、肉眼で見た限りでは躯体に損傷がないように見えるのですが、そのことを調べるために、実体顕微鏡で拡大して見ることにしました。

側面
背面
腹面

実体顕微鏡で見る限りでは、やはり躯体に損傷は見当たりませんでした。
そこで、疑問に思うのですが、ミジングモはクロオオアリの何を食べているのでしょうか。あるいは、子クモを育てるために使うのでしょうか。

ところで、「ミジングモが巣の中から、狩ったクロオオアリを運び出した」のが、ミジングモの一般的な習性なら、ミジングモはクロオオアリの巣の中に入っても、気づかれないか、少なくとも襲われないのでしょうか。そこで検証してみることにしました。生きているボカシミジングモ2匹を、クロオオアリの2つのコロニーの中にそれぞれ強制的に入れてみました。

すぐさま、クロオオアリに捕獲されてしまった。
2匹目もクロオオアリに捕獲されてしまった。

この実験では、ミジングモをいきなりクロオオアリの働きアリが多数いる中に入れたので、自然界にはない状況であったことを考慮に入れなければならないのですが、クロオオアリはミジングモに気づくことができ、捕獲することができることが分かります。

15時半頃に再び宙吊りがあったB200603-075の巣口の辺りを見ていると、ボカシミジングモが1匹、獲物なしでクモの糸にぶら下がっていました。明日以降も、観察の機会がありそうです。

15時36分撮影

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