人工巣の中のクロオオアリに、まだ生きているシオカラトンボを与えてみました。
トンボが動かないように、トンボの足を引っ張っている働きアリがいましたね。
下の写真は、アキアカネですが、クロオオアリが食べた痕です。胸部の中が きれいに空洞になっています。
では、トンボの胸部の中はどうなっているのでしょうか。
胸部を縦に半分に割ってみると、そのほとんどが羽を動かす筋肉でできていることが分かります。人間の目で見ても、アリが好みそうな良質のたんぱく源に見えます。
では、これを今年巣作りを始めたクロオオアリに与えてみましょう。
上のビデオでは、働きアリだけでなく、女王アリまでこのトンボに食いついています。これは大変珍しいことです。この家族は、コンクリート製の人工巣にいますが、巣穴の中ではなく、コンクリートの上で暮らしています。そこで、女王アリのすぐ横にトンボが置かれたわけで、その状況の中で、こんなことが起こったのです。
しばらくして上から見ていると、今度はトンボの筋肉のところを噛んでいました。食べているのでしょうか。これも大変珍しいことです。