5月17日午後、千鳥ケ丘公園で塊を作っているアミメアリを見つけました。
産卵の為に寄り集まっているのではないかと思い、採集して観察をしようと思いました。フィルムケース2個を両側から挟み込むようにして、一度に大量のアミメアリを採集しました。ほんのわずかながら、幼虫の姿はありましたが、卵は見当たりませんでした。
カップ型コンクリート製人工巣用のW拡張蓋がちょうど空いていましたので、その中に入れました。しかし、餌器を入れ忘れていましたので、次の日にはパイプでアンテアダプターを繋げて巣を拡張しました。
すると、アンテアダプターの方へ移動してしまいました。狭い空間の方が、お気に入りのようです。
案の定、産卵が始まりました。下の写真は、採集からわずか3日後に撮影したものです。もうこんなにも卵が増えています。
アミメアリは女王アリがいないアリで、働きアリが産卵することは知識では知っていましたが、確かにそうでした。
この卵は、アクリル製の上蓋にくっつくように置かれていましたので、実体顕微鏡でよく観察できました。
卵の中が透けて見えています。よく見ると粒のようなものが見えます。これは一体何なのでしょうか。
ちなみに、以下は飼育器の中のアミメアリの生活の様子です。