11日の午後3時過ぎに、クロオオアリの「お出かけ」を見ました。いわゆる行列ですが、自宅の庭でお出かけを見かけるのは初めてでした。
先頭に付いて歩いて行く一塊は5匹ですが、後方にもクロオオアリがいましたので、お出かけしているのは5匹以上なのかも知れません。その場所は、玄関前に設置している蜜器へ行くのに使われていた道と同じ道でした。この行進の場合も、先頭の1匹のアリだけが、リズミカルに腹部の先を地面につけて歩いていました。行き場所を確かめるために後をつけてみると、やはり玄関前の蜜器にたどり着きました。
これまで幾度となく自宅の庭以外で同様の行列を見てきましたが、いずれもその行列の起因までははっきりしませんでした。というのは、隊列を組んで不特定の餌を探しに行っているのか、それともある場所にあらかじめ餌があることが分かっていてその場所に行っているのか、そのどちらなのか確証できていなかったのです。けれども今回の観察からは、特定の場所へ特定の餌(この場合は蜜)を求めて、先頭のアリが仲間を案内したことが分かります。
翌日の12日にも、「お出かけ」を見ています。この場合は、D巣(「庭のクロオオアリの巣の位置図」参照)から出てきて花壇脇の蜜器へと向かいました。
ところで、仲間無しで1匹だけで、地面に道しるべを付けながら花壇脇の蜜器まで行ったクロオオアリがいました。どこの巣から来たものなのかは確かめていません。1匹だけで道しるべを付けながら歩いていくのを見るのは初めてのことです。このようなことはよくあることなのか、またどのような意味があるのか、今後の観察で明らかになればと思います。
関連ブログ
「クロオオアリの行列の起因は?」(2016年5月14日)
「アリの道」(2016年4月14日)
「マーキングを撮る」(2013年6月12日)
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