「移植」組が地上に出てきた

昨年の4月に数回に渡って、合わせてクロオオアリで9家族、ムネアカオオアリで13家族のコロニーを庭に「移植」しました。(詳しくは「蟻を庭に放つ その1」「蟻を庭に放つ その2」「蟻を庭に放つ その3」「蟻を庭に放つ その4」参照)この内、昨年の秋に生き残っているのが確認できたのは、わずかにクロオオアリの2つのコロニーだけでした。この2つのコロニーは、「蟻を庭に放つ その1」に出てくるクロオオアリの家族です。
現在の自宅では、庭は自然に恵まれている環境なので、多くのオオアリのコロニーが生き延びられるだろうと考えていましたが、振り返ってみると、春先にカラスノエンドウがたくさん生えていたものの、夏から秋にかけては庭には蜜源はなくなっていました。昨年4月の「移植」も、以前に住んでいた旧宅での「移植」(「2011/07/27 庭で飼うために」他参照)も、蜜が恒常的には確保できなかったことが、オオアリが死滅した主な原因のように思えます。
さて、この生き残っていた2つの家族のクロオオアリが、そろそろ地上に出てくるのではないかと、幾日か前から観察していましたが、今日の午後1時過ぎにそれらしき形跡を見つけました。巣から運び出されたような砂粒があったのです。

巣から運び出されたような砂粒が見える

クロオオアリの姿は見えませんでしたが、これらの砂粒はきっとクロオオアリが巣から運び出したのでしょう。この場所は、シリアル番号SIMSMA01057(2013年6月15日採集)のクロオオアリの家族を「移植」した場所です。
4時半頃見ると、巣から砂粒を運び出す働きアリの姿がありました。昨年の秋に生存が確認できていた2家族の内の1家族は、無事に冬を越したようです。

巣の中から砂粒を運び出すクロオオアリの働きアリ

「移植」組が地上に出てきた」への2件のフィードバック

  1. ピンバック: 「ありの行列」を考える その2 | anttech.jp

  2. ピンバック: 「移植」を試みる | anttech.jp

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