5月14日、今日は雨が上がって2日目、晴れて気温も高くなり、結婚飛行が行われても良い気候です。庭のB巣の出入り口は、一昨日、何者か(カラス?)によって掘り起こされたため、今日もその修復中のようにみえました。羽アリが巣口に出てこないので少し心配です。
4時近くになって、近くの塚山公園に行ってみました。昨年来、観察をしているクロオオアリの巣の巣口には羽アリの姿はありませんでした。
そこで、他の箇所にも行ってみました。公園の小高い丘を上り、北側の階段を下りると少し幅のある平坦な道があります。
その道を東方面へ少し歩いたところで、クロオオアリの巣を発見しました。1つのコロニーですが、3ヶ所ほど大きめの穴が空いていて、そこには羽アリの姿がありました。
しばらく観察した後、その平坦な道を更に東へと歩いていくと、そこにベンチがありました。ふと気づくと座面に黒い昆虫が横たわっています。よく見るとクロオオアリの雄アリで、生きてはいましたが死にかけていました。
確かにこの近くでは結婚飛行が始まっているようです。
このベンチの更に東方には野球が伸び伸びと出来るほどの広い球技場があり、その広場を歩きながら、翅を落としたクロオオアリの女王アリが歩いていないか注意深く探しましたが、その姿はありませんでした。
もう一度、先程のクロオオアリの巣へ引っ返し、観察を続けることにしました。
4時半を過ぎる頃から、幾匹もの新女王アリが巣から出て行くようになりました。
いずれの新女王アリも、申し合わせたようにある一定の方角へ歩いていきます。その方角には少し高めの樹があり、全ての女王アリではありませんでしたが、その樹に上っていきました。
結局、空へと飛び立つのを目撃できたのは、たった1匹でした。幾匹かは、巣から出て再び巣に戻っていましたが、巣から出て行った数と戻って来た数を比べれば、出て行った数の方が多いように思います。
これまでの経験では、巣から飛び立って1時間もしない内から、翅を落とした新女王アリが地上を歩いていましたから、路上に限りますが、辺りを注意深く探しました。しかし、新女王アリの姿はありませんでした。
ところで、このコロニーの巣から出てくる羽アリは女王アリばかりでした。雄アリの姿さえ巣口にはありませんでした。とても特異なことです。ただ、観察を終えて引き上げようと考えていた頃になって、雄アリを見つけました。たった1匹でしたが。
今日はまだ、本格的な結婚飛行の時期が始まったばかりなのでしょう。明日以降が楽しみです。