クリの木へアブラムシ目当てにB巣からクロオオアリがやって来ていたことは分かっていましたが、C巣からもクロオオアリがやって来ていました。C巣からクリの木までは、かなりの距離があります。
この間のアリの道のりは、計測すると23mありました。直線距離では16.8mです。かつて観察したアリの道「クロオオアリの行動範囲とアリの『高速道路』」程ではありませんが、歩くしかない小さな昆虫にとっては、やはりかなりの距離です。直線距離の方がもちろん近いのですが、その間は芝が生えています。ですから、ここでも「高速道路」を利用していました。「クロオオアリの行動範囲とアリの『高速道路』」では、クロオオアリたちはコンクリートブロックを高速道路として利用していましたが、今回はコンクリートブロックの上に載せている散水ホースを高速道路として利用していました。
ところで、同じクリの木で、2つのコロニーがアブラムシの甘露を集めている場合、同じ箇所のアブラムシの群塊を利用しているのでしょうか。ふと、そんなことが気になり、クリの木を観察していると、これまでとは違う箇所でもアブラムシの群塊を見つけました。
そこで、C巣から出てきた往路のクロオオアリの後を追ったり、アブラムシの群塊から帰路につくクロオオアリを追ったりしていましたが、途中で追跡できなくなったりしている内に、小雨が降ってきました。結局、この疑問には答えられないまま観察を打ち切りました。
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