昨年の10月31日から簡易小型飼育器「アンテキューブ」で飼育していたトゲアリの様子を報告しておきましょう。
3箇所の桜の木にいたトゲアリの働きアリをA巣・B巣・C巣(C巣のみ幼虫も)のアリとして飼育していました。それぞれは別のアンテキューブに入れていました。もう一つは、B巣のアリ14匹とC巣のアリ5匹を一つのアンテキューブに入れて飼育していました。
3月21日時点では、A巣5匹、B巣4匹、C巣5匹、B巣とC巣の混合巣9匹が生き残っていました。いずれもほぼ半分の個体が生き残ったといえます。室内で飼育していましたので、冬の間も糖分と水を与えていました。
女王アリを失ったクロオオアリやムネアカオオアリの働きアリの場合は、とても高い生存率ですので、トゲアリの今回の生存率は、高いとは言えません。しかし、今回の飼育条件では、死亡した要因が定かではありませんから、飼育の仕方次第ではどのように変わるか予想はできません。
4月17日からは、生き残ったトゲアリを一つのアンテキューブに入れています。この際、体を舐められる個体もありましたが、喧嘩は起こらず、今日に至っています。