8月23日、クロオオアリのコロニー(S/N:B15099)を庭に移植しました。B15099は、2015年5月27日に新女王アリを長野県で採集したコロニーです。長期に渡ってカップ型コンクリート人工巣で飼育し、後に、コンクリート人工巣をそのまま、グッピー水槽に入れて飼育していました。
B15099は、大家族になっていて、グッピー水槽では飼育しにくくなっていました。また、移植後、大家族ほど生存率が高くなると考え、このコロニーを移植することにしたのです。(ただ、迷いもありました。というのは、2015年採集のコロニーが2つしか残っていなかったからです。また、大家族だからこそ、飼育を続ければ、羽アリが生まれるところを観察できるかもしれないと思えたからです。)
今回もミツバチの巣箱を使って移植をしました。


グッピー水槽の蓋の一部を開けたとは言え、出入り口が大きく空いたので、すぐにたくさんの働きアリが巣箱から出てきました。1時間半もすると、随分離れた場所(直線距離で4.7m離れている A地点と呼ぶ)で巣作りが始まっていました。

それから半時間もすると、更にたくさんの働きアリが同じ場所で巣作りをしていました。


A地点への主な通路は花壇の真砂土の上でした。

花壇の真砂土の上を行き来する働きアリの全てが、A地点を訪れていたわけではないのですが、それでもたくさんの働きアリがA地点の巣作りを手伝っていました。ただ、手ぶらでやって来て、手ぶらで帰っていました。まだ、幼生虫などを運んではいませんでした。
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