2018年9月に「たった1例のトゲアリの寄生」で始まったトゲアリのコロニーは、とても順調に増勢しています。

寄生から1年8ヶ月ほど経過しているのですが、今もたくさんのクロオオアリの働きアリがいます。このクロオオアリの成虫の寿命を考えてみると、最短でも11ヶ月ほどになります。(トゲアリが寄生した2018年の9月22日の時点で、クロオオアリの巣にいた幼生虫は翌年の春から成長しますので、最も若い成虫では2019年の6月以後の生まれとなります)
これまでの観察から、オオアリの働きアリの寿命はとても長いことが分かっています。ですから、寄生時に既に成虫だったクロオオアリの働きアリも、まだ生きている可能性はとても高いと言えます。
それはさておき、このトゲアリは、巣になっているリトルアンテシェルフ(人工巣)をそのまま小型水槽に入れて飼育しているのですが、人工巣から水槽に出て来る働きアリは、圧倒的にクロオオアリが多いのです。

巣の中にはトゲアリもかなりの数いますので、トゲアリがクロオオアリに比べて少ないということはありません。トゲアリは、巣の中で子育てを主としているのでしょうか。