飼育下でオオアリのコロニーに雄アリが生まれたのは、2011年以来3度あります。最初は2015年の9月で、その年に新女王アリを採集したクロオオアリのコロニーでのことでした。2度目は2016年の6月で、2012年に新女王アリを採集したかなり大きなムネアカオオアリのコロニーでのことでした。3度目は同じく2016年の6月で、その前年に新女王アリを採集したムネアカオオアリのコロニーでのことでした。これらはいずれも雄アリは1匹でした。
ところが、今日気づくと、雄アリが複数匹いるコロニーがありました。2012年の6月14日に新女王アリを採集したクロオオアリのB120614-03です。
雄アリの数を数えてみると、全部で14匹いました。有翅女王アリはいませんでした。
もしかすると女王アリが死んでしまっているのではないかと思い捜してみると、女王アリは生きていました。
このコロニーは、創巣から8年経って初めて、生殖虫のうち雄アリのみを生んだことになります。
他のオオアリのコロニーでも生殖虫が生まれていないか見ましたが、2011年に新女王アリを採集した最も早い時期のコロニーも含め、生殖虫はいませんでした。
ピンバック: クロオオアリとトゲアリの越冬幼虫の様子 | anttech.jp
ピンバック: クロオオアリの雄アリが食べられる | anttech.jp
ピンバック: B15006に雄アリが誕生 | anttech.jp
ピンバック: B120614-03に 30匹程の雄アリ | anttech.jp