現在、トゲアリを4コロニー飼育しています。昨日2月5日、その中のS/N:T140906-03を庭に「移植」しました。
T140906-03は、2014年の9月10日にムネアカオオアリのコロニー(S/N:NESTCON01027 2012年6月14日に新女王アリを採集)に寄生させたトゲアリのコロニーです。女王アリの肢は、右中脚と右後脚が基節からありません。

移植場所にしたのは、庭のクリの木の切り株で、その一部はまだ生きています。その切り株の側面を先月の26日に掘り、30日には紙粘土で縁取りをしました。

また、金網を仮付けしました。トゲアリのコロニーを巣のケースに入れたまま、くり貫いた空洞の中に収めるのですが、空洞を塞いでも、この空洞から外部に通じるように、径が12mmの穴を空けています。


以上のように先月の下旬から準備を進めてきましたが、これからは少しずつ温かくなりそうでしたので、昨日、いよいよ移植を行うことにしました。

上の写真のように、ケースのまま巣を空洞に入れ、金網で覆い、釘で金網を固定しました。それから、更に金網を紙粘土で覆いました。

そして、今日2月6日、水性の塗料を塗りました。

外部から空洞に通じる穴に、ゆるく木くずを差し込んでおきました。

ちなみに、この穴はトゲアリが外界に通じる通路なのですが、径が12 mmと大きめなのは、スコープカメラのヘッド部分が差し込めるようにするためです。空洞は完全に金網と紙粘土で覆いましたが、この穴を通して空洞の中のトゲアリの様子が見られるようにしています。
ピンバック: 移植したトゲアリが巣口に出て来た | anttech.jp
ピンバック: 庭のトゲアリが樹上に出て来た | anttech.jp
ピンバック: 移植トゲアリの活動範囲が広がっていた | anttech.jp
ピンバック: 庭のトゲアリが再び引越 | anttech.jp