今年は、蒜山高原でクロオオアリとムネアカオオアリの新女王アリを採集することにしていました。少し前から日ごとの最高気温に留意していましたが、5月23日の予報では、蒜山高原がある真庭市で最高気温が30℃になるとのことでした。恐らく今年の最高気温になると予想されましたので、採集に出かけました。
先ず初めに、以前(2017年)かなりたくさんのクロオオアリとムネアカオオアリの新女王アリが採集できたヒルゼン高原センター北の遊歩道に行きました。
意外にもクロオオアリの働きアリの姿をほとんど見ることができず、また巣も1箇所だけ見つけたに過ぎませんでした。しかも、結婚飛行の前には巣口が大きく開かれるのですが、見つけた巣の巣口は拡張されていませんでした。
そこで、2018年に多数採集できた第1休憩所へ行きました。
ところが、こちらはクロオオアリやムネアカオオアリの働きアリさえ見つけることができませんでした。
この後、道の駅蒜山高原に立ち寄り、その道向かいの八束自然牧場公園を訪れると、ムネアカオオアリが活動していました。
午後になり、再び第1休憩所を訪れましたが、やはりクロオオアリやムネアカオオアリの姿はありませんでした。そこで、第1休憩所から自転車道を東方面へと歩いて行くと、かなり歩いた時、まだ翅のあるムネアカオオアリの女王アリが地面を歩いているのを見つけました。脇道に入って行くと、複数のムネアカオオアリの有翅女王アリが地上に出てきていました。
第1休憩所への帰路では、2匹でしたが初めてクロオオアリの翅を落とした女王アリを採集することができました。
車をムネアカオオアリの有翅女王アリを見つけた場所へと移動させ、今度は逆向きの西方面へと歩いて行くと、自転車道の脇の草むらで多数のクロオオアリの翅を落とした女王アリを見つけました。
来た道を引き返すと、更に多数のクロオオアリの脱翅女王アリを採集することができました。
この間、僅かですが、有翅のムネアカオオアリの女王アリを見つけました。ただ、翅を落としたムネアカオオアリの女王アリはいませんでした。
クロオオアリの女王アリは十分な数採集できましたので、ムネアカオオアリの女王アリを採集したいと思い、僅かな望みでしたが、午前にムネアカオオアリの働きアリを見つけた八束自然牧場公園へ向かいました。すると、2匹ですが初めてムネアカオオアリの脱翅女王アリを採集することができました。
この後、最初に有翅のムネアカオオアリを見つけた脇道と第1休憩所とヒルゼン高原センター北の遊歩道に立ち寄りましたが、ムネアカオオアリの脱翅女王アリを見つけることはできませんでした。
今回の蒜山高原行きでは、クロオオアリの女王アリを60匹、ムネアカオオアリの女王アリを2匹採集することができました。
ちなみに、この日、ミカドオオアリも結婚飛行をしたようでした。
ピンバック: クロオオアリの新女王アリを移植 | anttech.jp
ピンバック: 庭に移植した新女王アリの内、1コロニーで2匹が羽化 | anttech.jp
ピンバック: 新女王アリ採集後の産卵数の変化 | anttech.jp
ピンバック: 創巣期コロニーの羽化数の変化 | anttech.jp