9月16日に始めたトゲアリの女王アリの寄生の試みのその後について、まとめておきます。
1例目のトゲアリの女王アリS/N:T210912-01は、19日の夜、死んでいるのに気づきました。2例目のS/N:T210912-02が、この間ずっと宿主の女王アリと組み合っていましたので、T210912-01は、クロオオアリの女王アリと戦うことなく、働きアリに殺されたことになります。

2例目のT210912-02は、22日まではずっとクロオオアリの女王アリの頸部に咬みついていました。



9月23日になると、クロオオアリの女王アリから離れて、歩くようになりました。クロオオアリの働きアリから攻撃されてはいませんでした。

ただ、死んだように思えたクロオオアリの女王アリが、体を一瞬丸めたことがあり、まだ生きていました。


9月24日になると、クロオオアリの女王アリが動くところを見なくなりました。死んだのかも知れませんが、確認はできていません。トゲアリの女王アリが、クロオオアリの女王アリの頸部に咬みつくところも見ましたが、クロオオアリの女王アリから離れて歩くところも見ました。多くの時間は、クロオオアリの女王アリの極く近くにいます。



まだ確言はできないのですが、T210912-02は、寄生の極く初期の段階は達成したようです。
それにしても、トゲアリの女王アリが、ほぼ1週間もの間、咬み続けることができる能力には驚かされます。