トゲアリの寄生成功を確認

9月24日に、トゲアリの女王アリ(S/N:T210912-02)の寄生の経過を書きました。その末文で「まだ確言はできないのですが、T210912-02は、寄生の極く初期の段階は達成したようです」と書いています。
9月27日、トゲアリの女王アリは、クロオオアリの働きアリから攻撃を受けることなく、クロオオアリの女王アリがいる飼育器の最下段を歩いていました。飼育器の最下段には、クロオオアリの働きアリが集まって盛り上がっている個所があり、姿は見えませんが、その中にクロオオアリの女王アリがいるようです。クロオオアリの女王アリの生死は確認できませんでした。

飼育器の最下段には盛り上がった個所がある その中にクロオオアリの女王アリがいると思われる 9月27日撮影

10月1日、クロオオアリの女王アリの姿が見えました。女王アリは横たわっていた時もあり、移動はしたものの、働きアリに引っ張られているようにも見えました。女王アリの生死は分かりません。

クロオオアリの女王アリは横たわっている 10月1日17時18分撮影
移動している 17時19分撮影
移動している 17時24分撮影

10月12日、クロオオアリの女王アリの腹部が、一瞬ですが動きました。生きているようでした。

腹部を持ち上げるように動いた 10月12日8時52分撮影

10月18日、切り離されたクロオオアリの腹部と、頭部を見つけました。頭部は、飼育器の最上階にありました。いずれも大きめであるため、クロオオアリの女王アリの遺体の一部かも知れません。

大きめの腹部 10月18日撮影
飼育器の最上階で見つかった大きめの頭部 10月18日撮影

写真に撮ってから、頭部を拡大して見ると単眼が3個写っていました。クロオオアリの働きアリには単眼はありませんので、この頭部はクロオオアリの女王アリの頭部だと分かります。腹部については、同じくクロオオアリの女王アリの腹部だとは思うのですが、確かめることはできませんでした。何れにせよ、18日までにクロオオアリの女王アリは死んでいたのです。

10月27日、飼育器の最上階で、切り離された大きいクロオオアリの胸部を見つけました。

この胸部に翅を落とした痕があれば、この遺体が女王アリの胸部であることが分かります。実体顕微鏡で確かめてみると、翅を落とした痕跡がありました。

翅を落とした痕跡があった 10月27日撮影

胸部の中は空洞になっていました。食べられたようです。

胸部の中は空洞

10月18日に見つけたクロオオアリの女王アリの頭部もまだ飼育器の最上階にありました。この頭部を飼育器から取り出し、胸部の横に置いてみると、両者の大きさのバランスが合いました。

頭部と胸部 大きさのバランスが合う

トゲアリの女王アリは異変なく、クロオオアリの働きアリの中に溶け込んでいるようです。

障害なく「自由」に歩くトゲアリの女王アリ 10月27日17時27分撮影

既に10月18日にはクロオオアリの女王アリは死んでいたのですから、10月12日以降のいずれかの日に死んだことになります。確かな記録はないのですが、10月12日以降のいつからか飼育器の最下段に、クロオオアリが寄り集まった盛り上がりがなくなっていたのですが、これはクロオオアリの女王アリが死んだからだったのでしょう。

9月16日の寄生開始からほぼ1ヶ月かけて、クロオオアリのコロニーへの寄生が完了したことになります。

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