5月4日に、昨年新女王アリを採集したクロオオアリの4コロニーを庭に移植しましたが、2日後の6日になって、3つのコロニーに変化がありました。
◎BH210523-24(キイチゴの花壇に設置)
ニホンミツバチの巣箱を開けてみると、ちょうどその時、1匹の働きアリが幼虫を咥えて、飼育ケースから出ようとしていました。飼育ケースの中には何も残っていませんでした。
直ぐ横には、女王アリがいました。女王アリは単独で歩いていて、やがて巣箱から出て行きました。
巣箱の外には仲間を咥えて運んでいく働きアリがいました。その後を追ってみると、キイチゴの根元の穴に入って行きました。
その間も女王アリは、依然として単独行動をしていて、巣箱の廻りを歩いていました。働きアリと接する機会はないと考え、女王アリをフィルムケースで捕らえて、穴のあるキイチゴの根元に移動させました。
しかし、女王アリはキイチゴの根元から離れていきました。その後観察を打ち切りました。
◎BH210523-26(西花壇に設置)
西花壇の壁にクロオオアリの女王アリがいました。直ぐに芝生の中に入って行き、見失いました。
ニホンミツバチ用の簡易待ち箱の中を見ると、クロオオアリの働きアリがいましたが、BH210523-26の働きアリではないと思われる大きめの働きアリもいました。
◎BH210523-27(西斜面下に設置)
ニホンミツバチ用の簡易待ち箱の中を見ると、飼育ケースの中には働きアリがいて卵がありましたが、女王アリはいませんでした。
◎BH210523-25(南斜面下に設置)には、次の日の5月7日になっても変化はありませんでした。
創巣からほぼ1年後のクロオオアリのコロニーを飼育ケースのまま、箱に入れて移植すると言う方法は、これまで行ったことはありませんでした。移植後2日目で4例の内3例で移植に失敗したことになりますから、クロオオアリの場合、この方法は、創巣から1年のコロニーのような小規模なコロニーには、引越そのものが、大きなリスクとなるようです。