10月3日時点で、今年採集した女王アリの中で、全く家族を持たない女王アリが5匹います。
その内訳は、
①クロオオアリ コンクリートの塊の下にいた 左右触角鞭部短い 卵が散乱 幼虫までは育てた(S/N1035)
②クロオオアリ 芝地を歩いていた 右触角鞭部先端無 卵が散乱 卵で死滅(S/N1065)
③クロオオアリ 9月24日のブログ「異常な個体差」の第1例目:羽化を介助できない 左触角鞭部先端無 蛹までの子育てには異常なし(S/N1015)
④⑤ムネアカオオアリ 結婚飛行以来、一度も産卵していない(S/N3015 S/N3016)
※ちなみに、卵を産まずに死んでいった女王アリは、他にも6匹いますが、その内の4匹は7日〜13日後に死にましたから、本来卵を産むはずの日数が過ぎても産卵しないで死んだことになります。
これら5匹が、今も生きているのは、女王アリの寿命が元々長いのと、蜜を与えてきたからでしょう。
①②③がいずれも触角を負傷しているのに対し、④と⑤は、体には異常はありません。しかし、結婚飛行以来、一度も産卵していないのです。考えられることは、翅は落としているのですから、交尾はしたのでしょうが、雌雄どちらかの生殖機能に異常があったのでしょう。
ピンバック: 現有のクロ・ムネアカ共存コロニー | anttech.jp