トゲアリの女王アリを採集(2022年)

トゲアリの新女王アリを採集するため、9月8日に滋賀県彦根市に行きました。翌日9日は午前10時過ぎまで雨が降っていましたので、15時を過ぎて採集地へ向かいました。
トゲアリの女王アリが地面を歩いていないか見ながら、舗装されている林道を上へと進みましたが、女王アリはいません。間もなく、昨年トゲアリを観察したD巣のところまで行くと、今年もトゲアリが営巣していました。

昨年も観察したD巣 空洞の中に営巣している

空洞の中には羽アリがいました。まだ、結婚飛行が終わってはいないようです。ただし、結婚飛行は、2週間(2013年 2014年)から1ヶ月程度(2015年)の期間に分散的に行われることが分かっていますから、もう既に結婚飛行が始まっているのかも知れません。

空洞の中の中間辺り 羽アリが見られる 9月9日15時42分撮影
空洞の中の上部 塊になっていた 15時43分撮影

この日は女王アリは採集できませんでした。
翌日の9月10日は、曇や晴の天気でした。8時過ぎから採集を始め、昼一旦休み、15時まで採集を続けました。結果64匹採集できました。その内、D巣からは19匹採集していて、13匹がトゲアリの働きアリに襲われていました。
このトゲアリの脱翅女王アリがトゲアリの働きアリに襲われることについては、昨年もD巣のある樹の幹上で観察しています。

D巣のある樹の幹上で働きアリに捕らえられた脱翅女王アリ 9月10日8時28分撮影
同上の別の脱翅女王アリ 8時31分撮影

推察として、この日の早朝からD巣の有翅女王アリが結婚飛行をしにこの樹に上り、交尾を了えて樹上で脱翅し、この樹を歩いて下りてきたということでしょう。
ところで、15時近くになっても、脱翅女王アリが働きアリに捕捉されていました。採集中、D巣についても、断続的に見に行っていましたので、これらの脱翅女王アリも、新たに樹から下りて来た女王アリです。

14時48分撮影
別の脱翅女王アリ 14時48分撮影

トゲアリの羽アリは早朝に結婚飛行をすると思っているのですが、こんなにも時間が経ってからも、樹から下りてきていたのは、新たな発見でした。
D巣で採集した19匹以外は、2箇所で採集しています。A巣とD巣のほぼ中間点の場所と、A巣の場所です。ただ、今年は、確言はできないのですが、A巣があった場所でトゲアリが営巣しているようではありませんでした。B巣とC巣は営巣していました。

B巣 9月10日13時35分撮影
C巣 9月9日15時48分撮影

今年は9月10日に新女王アリが採集できたわけですが、例年になく1日の採集時間が長かったとは言え、64匹も採集できたのはこれまでの経験から言ってもとても多い方です(2013年の9月19日に65匹を採集しています)。
では、この日の気象はどうだったのでしょうか。昨年、女王アリが採集できる気象条件について次のようにまとめています。

採集期間は     9月8日から20日
最低 / 最高気温は  19.9℃以下 / 29.5℃以下
天気概況は     曇か晴
上記の採集できる気象条件は確実性の範囲を表したもの

今年の気象は次のようです。
  日  (最低気温 / 最高気温) 昼(06:00-18:00)の天気概況
 9月7日   (23.4 / 29.4)     曇のち晴
 9月8日   (22.9 / 27.4)     曇後一時雨
 9月9日   (22.6 / 27.5)     雨時々曇
 9月10日   (23.6 / 30.5)     曇時々晴

上記気象条件はトゲアリの女王アリが採集できる「確実性の範囲」ではありますが、今年の9月10日は、最低・最高気温が該当範囲外のようです。

その他の関連写真参照

D巣の空洞から出て来た有翅女王アリ 9月10日8時47分撮影
D巣の空洞から出て来た別の有翅女王アリ 9月10日8時48分撮影
D巣のある樹の幹を下る脱翅女王アリ 9月10日8時51分撮影
A巣近くの地上を歩く脱翅女王アリ 9月10日9時22分撮影
A巣近くの草の葉で身繕いをする脱翅女王アリ 9月10日10時50分撮影

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