トゲアリの飼育環境を変える

4月2日のブログ「トゲアリの女王アリが産卵」で、7匹のトゲアリの女王アリの内、3匹が産卵を始めたことを報告しました。その後の卵の様子ですが、2週間以上経った15日現在も孵化していないようです。

後の4匹のトゲアリの女王アリですが、依然として産卵をしていません。産卵した女王アリと産卵していない女王アリの環境の違いで、第一に思い当たるのが、前者はコンクリート製の人工巣で、後者はアクリル製の人工巣だという点です。第二に思い当たるのは、前者は比較的コロニーが大きく、後者は比較的コロニーが小さいという点です。(前者は2011年採集が2コロニー、2012年採集が1コロニー、後者はいずれも2012年採集の4コロニー)

産卵の有無の要因を考察するにはサンプル数が少なく、また、今回はその点の対照実験を意図していなかったので、何とも言えませんが、環境を変えるとひょっとしたら産卵を始めるのではないかということで、産卵をしていない女王アリのコロニーをコンクリート製の人工巣に移すことにしました。ただ、強制的に移すと思わぬ影響や事故が起こる可能性があるので、自然に引っ越しする方法をとりました。

ND4_1808

左からSIMSMA01028、SIMSMA01089、SIMSMA01043、SIMSMA01024 どれも穴で下部に繋がっています

試しに、2つはコンクリートの部分を暗くしました。しかし、夜になっても4つともに引っ越しはしていません。昨年来の栖の方がお気に入りのようです。

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