2022年トゲアリの寄生の試み 3 T20220910-65

一時的社会寄生の3例目を試みました。寄主をクロオオアリのコロニーS/N:BH210523-21(新女王アリを昨年の5月23日に採集)とし、トゲアリの新女王アリT20220910-65(9月10日採集)を寄生させます。
9月13日、BH210523-21の働きアリを1匹、T20220910-65が入っているクリアカップの中に入れると、化粧行為が始まりました。

9月13日10時3分撮影

その後、T20220910-65が、BH210523-21のコンクリート人工巣の中へ自然に入るようにしました。10時14分には人工巣の中に入り、クロオオアリの働きアリに拘束・攻撃されることがありましたが、人工巣進入から10分程でクロオオアリの女王アリの頸に腹面から食い付きました。

クロオオアリの働きアリから拘束・攻撃される 10時21分撮影
クロオオアリの女王アリの頸に腹面から咬みついている 10時26分撮影

この咬みつきの体勢は、寄生の最初の段階を成し遂げたことを意味しています。順調に寄生が始まったと言うことです。
以下はその後の経過です。

9月14日8時24分撮影
9月15日8時24分撮影
9月16日8時41分撮影

9月13日から3日間、トゲアリの女王アリは、クロオオアリの女王アリの頸を咬み続けています。寄生は順調なようです。

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