6月8日にムネアカオオアリの結婚飛行を直前にして見ることができなかったのですが、
6月14日、ついにクロオオアリの結婚飛行に遭遇することができました。
オスアリは、すぐに飛び立つことができますが、女王アリはなかなか飛び立てません。しばらく地面を歩いて、
草の葉などによじ登って、飛行を試みます。
こちらのムネアカオオアリの女王アリは、地面から直接飛び立とうとして転倒しました。
まだ羽のついている女王アリは、交尾を済ませていないので、採集しても産卵しません。
さて、無事に結婚飛行を終えると、ばたばたと空中から落ちてきます。巣のあった場所から遠くには飛んでいかないらしく、すぐ近くに落ちてくるようです。地上に降り立つと、すぐに羽をもぎ落とします。
そして、歩き回ります。この時、女王アリが採集できるのです。草むらの中を歩いている女王アリは発見しにくいのですが、道を歩いている女王アリは、難なく発見することができます。
しばらくすると、女王アリは穴を掘り始めます。
下の写真は、2010年の6月8日に撮影した初めての巣作りの様子です。
ところで、結構飛行にも危険がいっぱいです。これは、飛行中にアブの仲間に襲われた女王アリです。
また、こちらは、歩行中にアカヤマアリに襲われたのでしょう。
けれども、女王アリは仲間に対してははやり強いようです。
短時間で勝負を付けました。クロオオアリの働きアリは即死ではありませんでしたが、やがて死んだことでしょう。