4月29日は、「雨時々曇」であったため、移植後の様子を観察していなかったのですが、30日に見ると、既に引越が始まっていました。
3箇所で巣作りが行われていました。
巣作り中の3巣目は、巣箱の東方にありました。
実はこの場所は、N巣がある場所です。争いが起こるのではないかと思ったものの、そのような場面はありませんでした。
移植時の引越では、複数の箇所で巣作りが始まることについては、既に「BM19003を移植 引越先が分裂?」や「B15099を移植 4日目 ほぼ引越完了」「B14034+133の引越先」などで観察しています。
クロオオアリは、自然界では営巣途中で巣を引っ越すことはないと考えられますので、人為的な「移植」では、新たに巣を作り始める前に引越先を統一する能力は備わっていないのでしょう。
まだ、引越はこれからのようでした。
10時ごろからは、幼虫を運ぶ働きアリを多数見るようになりました。
引越先が「西方巣」に統一されたのでしょうか。
夕刻、人工巣の中を見て確かめることにしました。人工巣の中は、働きアリも幼生虫も少なくなってはいましたが、そこにはまだ女王アリが残っていました。