現時点で、今年採集した女王アリを除き、働きアリがいない女王アリは、8匹です。
2012年6月14日採集のクロオオアリのSIMSMA01039は、卵も幼虫も蛹もありません。
ところであと2匹ですが、異種間で養子縁組をすることにしました。
今年採集のS/N:B120とR021は、今日女王アリが死んでいるのに気付いた家族で、幼虫は死んでいませんでした。おそらく、卵も蛹も生きていると思われます。
NESTCON01017には、次のような記録があります。
2012年8月27日 働きアリ6匹 卵等記録なし
2012年10月24日 働きアリ4匹 卵等記録なし
2013年3月21日 働きアリ3匹 卵等記録なし
2013年10月7日 働きアリ3匹 卵等記録なし
2014年4月15日 働きアリ2匹 卵8個
2014年5月15日 女王アリのみとなる(働きアリ2匹と卵死亡)
このことから、NESTCON01017は、産卵ができ、子育ての経験があることがわかります。
SIMSMA01081には、次のような記録があります。
2012年8月27日 働きアリ2匹 卵等記録なし
2012年10月24日 働きアリ3匹 卵等記録なし
2013年3月21日 働きアリ3匹 卵等記録なし
2013年7月30日 働きアリ1匹 卵等記録なし
2013年8月15日 働きアリ0匹 卵3個(幼虫・繭ともに無)
2013年9月2日 卵7個(幼虫・繭ともに無)
2013年9月12日 卵11個(幼虫・繭ともに無)
2013年10月9日 卵も含め全て無
2014年2月28日 卵も含め全て無
このことから、SIMSMA01081も、産卵ができ、子育ての経験があることがわかります。
NESTCON01017とSIMSMA01081の女王アリは、上の記録のように小さな家族のまま生き続けてきました。そして、働きアリが全て死んでしまってからも生き続けているのですが、それは自分で蜜を摂取しているからでしょう。
どちらの女王アリも、養子と出会った時、卵や幼虫や繭を我が子であるかのようにすんなりと受け入れました。今日からは、たくさんの異種の養子に囲まれるのですが、この2匹の女王アリは、養子たちを上手に育てあげることができるのでしょうか。結果が楽しみです。
ピンバック: 異種間で共生するクロオオアリとムネアカオオアリ | anttech.jp