今年もクロオオアリB15006の活動室(アンテグラウンドⅠ型)に翅がない女王アリが1匹いました。



この翅のない女王アリが、このコロニーの女王アリではないとは言い切れないので、人工巣の中に脱翅女王アリがいるかどうかを見ることにしました。すると案の定、脱翅女王アリがいました。

ちなみに、人工巣の中には有翅女王アリはいませんでした。有翅女王アリは全て活動室に出ていたことが分かりました。
昨年も活動室に脱翅女王アリがいたのですが、その女王アリは僅かに翅が残っていました。ですから、この脱翅女王アリは昨年とは別の個体なのでしょう。

それから2日後の5月19日、この脱翅女王アリが餌として与えていたスズメバチに食い付いていました。

この光景は、1年前にも見た光景です。

今年も「追視」できたことから、生まれた巣に止まっている脱翅女王アリは働くこともあると言えます。(まだ結婚飛行に出ていない有翅女王アリも働くことがあります)