今年2回目の移植 BH210523-32

4月28日に今年初めての移植を行っています。今回は、BH210523-32を庭に移植します。このコロニーは、新女王アリを2021年5月23日に蒜山高原で採集したコロニーです。とても大きなコロニーになっていて、人工巣の中がいっぱいの状態です。

コンクリート製の人工巣 開放蓋で飼育している 5月26日撮影
巣室は正面と左右側面にある
右側面
左側面

4月28日に使用した同じミツバチの巣箱を、かつてクロオオアリのコロニー〈BK170530-133+BH170521-023〉(T巣)を移植する際に待ち箱を置いた同じ場所に設置しました。

5月26日12時52分撮影
開放蓋を外すととてもたくさんの働きアリが人工巣から出てきた 12時53分撮影
ミツバチの巣箱を置いた環境 八朔の下
巣箱の側面に這い上がってきたアリを圧殺しないため蓋は仮閉めに 12時56分撮影

2時間ほど経って見に行くと、コンクリートの3箇所の隙間から出入りしていました。

コンクリートブロック(正面)下のコンクリートの割れ目(左右2箇所)から出入りしている 14時40分撮影
上の写真のコンクリートの割れ目の右方の様子 左方とは中で繋がっていると思われる 15時4分撮影
写真左下のコンクリートの隙間からは、土を運び出していた 14時43分撮影
上の箇所を拡大すると 15時2分撮影
よく見ると砂粒に混じって多数の小型のアリの死体があった クロオオアリに殺されたようだ

16時半頃、巣箱を置いている場所から西方へと伸びるコンクリートブロックの上で、クロオオアリ同士が戦っているのを見ました。先住のクロオオアリ(恐らくC巣)と新たな移住者(BH210523-32)が出くわしたようです。

戦いが見られたコンクリードブロックの土留め
既に死体がある 16時30分撮影

もう薄暗くなってきた19時過ぎ、見に行くと引越が始まっていました。引越先はコンクリートブロック下のコンクリートの割れ目2箇所でした。

繭を運び込むクロオオアリ(右方) 19時12分撮影
幼虫を運び込むクロオオアリ(左方) 19時12分撮影
幼生虫がかなり少なくなっていた 19時28分撮影

ただ、女王アリはまだ人工巣に残っていました。

20時07分撮影

20時半過ぎになると、女王アリが人工巣の巣口から外へ出るようになったのですが、飼育ケースのプラスチックの壁を登ることができませんでした。

21時4分撮影

板や木の葉などを飼育ケースに入れたりもしたのですが、それらを足場にしてプラスチックの壁を乗り越えようとはしませんでした。
そこで、女王アリがペットボトルの蓋に乗った時、蓋ごとミツバチの巣箱の床に移動させました。

ミツバチの巣箱の床に移動させた直後 21時32分撮影

女王アリは常に素早く動き回り、巣箱から外へ出たり戻ったりを幾度も繰り返していましたが、それから8分ほどして引越を完了しました。引越先の巣口は、コンクリートブロック下のコンクリートの割れ目の右方でした。

コンクリートの割れ目(右方)に入って行く直前 21時40分撮影
翌日の巣箱の中 まだ働きアリが数匹いたが幼生虫は残っていなかった 5月27日11時56分撮影

女王アリの引越の様子は動画で撮影しています。

8分30秒の動画

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