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ルリアリに多数の雄アリが

2013年5月17日に採集したルリアリの巣では、雄アリがとてもたくさんになりました。有翅雌アリはいません。

6月15日撮影

6月15日撮影

※これまでのこのルリアリのコロニーについての関連ブログ一覧

ルリアリの一家を採集」2013年6月9日
ルリアリは大家族に」2014年4月15日
ルリアリの様子」2015年5月4日
ルリアリの異様」2015年5月26日
ルリアリの女王アリの死」2015年7月13日
ルリアリの家族に雄アリが」2015年9月20日
ルリアリのその後 まだ子育てが続いている」2016年5月10日

ルリアリのその後 まだ子育てが続いている

2013年5月17日にコロニーを採集したルリアリの家族は、2015年7月13日に気付いた時には、女王アリを失っていました(ブログ「ルリアリの女王アリの死」)。その時、多数の卵があったのですが、その卵がやっと大きな幼虫になったようです。

卵や蛹は見当たらない

卵や蛹は見当たらない

その間10か月が経過しています。蛹になって羽化するまでには更に時間が必要ですから、1年近くかけて成虫になることになります。ちなみに、卵が全くないのは、既に昨年女王アリが死んでいることを考えれば納得できることです。

よく見ると雄アリがいました。

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2匹か3匹ぐらいです。雄アリがいたことについては、昨年2015年の9月20日のブログ「ルリアリの家族に雄アリが」で取り上げています。その時の雄アリがまだいるのでしょう。

ルリアリの家族に雄アリが

今年(2015年)の7月13日のブログで、ルリアリの女王アリが死んでいたことを書きましたが、それ以後いつからか、雄アリがかなりの数いることに気付きました。女王アリが生きていれば、来年ぐらいに羽アリの女王アリも生まれたかもしれないと思うと、女王アリが死んでしまったことはとても残念でなりません。

2015年9月20日撮影

2015年9月20日撮影

ルリアリの女王アリの死

ルリアリの女王アリが死んでいました。
2013年の5月17日に、庭で見つけたルリアリのコロニーでした。採集した時は、まだ創巣を始めて2年目のように思える小さな家族でした。その時のことはこちらに記載しています。
女王アリは、食べられてリサイクルされています。

女王アリの死骸 体の中を食べられています

女王アリの死骸 体の中を食べられています

少し前から死んでいたと思われますが、気付きませんでした。幼生虫を探すと、卵がいっぱいありました。

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その卵の塊が占める体積は、女王アリの腹部の容積よりもずっと大きく、女王アリは最期まで卵を産み続けていたことが伺えます。
なぜ死んでしまったのか、原因は不明です。

ルリアリの異様

ルリアリを実体顕微鏡で観察していて、意外なことを目にしています。
まず、下の写真をご覧下さい。

扇のような模様が見える

扇のような模様が見えます

これは幼虫ですが、たたんだ扇のような模様が見えます。ここには写っていませんが、同じ模様が蛹にも見られました。とりわけかなり多くの幼虫に同じような模様が見られるのです。模様は皮膚と一体化しているように見え、本当に皮膚の模様のように見えるのです。いったいこれは何だろうとかなり長い間、不思議に思っていました。
ところが、今日、やっとそれが何なのか思い当たりました。餌として与えているガの鱗粉なのではないか……、そう思い、確かめて見ることにしました。巣の中の床を見ると、

これは鱗粉です

これは鱗粉です

同じ模様のものが、無数にありました。これは明らかにガの鱗粉です。幼虫などに見られた模様は、やはりガの鱗粉だったのです。

実体顕微鏡で見ると、もうひとつ、不思議なものが見えます。体の中の白い塊です。

幼虫や蛹の体の中に白い塊が見える

幼虫や蛹の体の中に白い塊が見えます

成虫の腹部の中にも白い塊が見えます

成虫の腹部の中にも白い塊が見えます

いったいこれは何なのでしょうか。脂肪の塊?、つまり栄養源なのでしょうか。ちなみに、羽化したばかりの成虫を見ると、やはり胸部と腹部に白い塊が見えます。

羽化したばかりの成虫 やはり白い塊が見えます

羽化したばかりの成虫 やはり白い塊が見えます

ルリアリは大家族に

昨年(2013年)の6月9日のブログで、5月17日に庭で採集したルリアリの家族のことを書きましたが、それから順調に家族が増えていきました。

採集した時は働きアリもわずかでしたが、既に昨年から働きアリの数を数えることができないほど、大家族になっています。

写っているのはほんの一部

写っているのはほんの一部

ただし、今も小型簡易飼育器の「アンテキューブ」で飼っています。大家族になったとは言え、ルリアリはとても小さなアリなので、まだまだアンテキューブ単独で十分なのです。

餌は蜜と昆虫を与えていますが、特に昆虫が好きなようで、適度な大きさの昆虫だと食べ残すことがありません。