ルリアリを実体顕微鏡で観察していて、意外なことを目にしています。
まず、下の写真をご覧下さい。
扇のような模様が見えます
これは幼虫ですが、たたんだ扇のような模様が見えます。ここには写っていませんが、同じ模様が蛹にも見られました。とりわけかなり多くの幼虫に同じような模様が見られるのです。模様は皮膚と一体化しているように見え、本当に皮膚の模様のように見えるのです。いったいこれは何だろうとかなり長い間、不思議に思っていました。
ところが、今日、やっとそれが何なのか思い当たりました。餌として与えているガの鱗粉なのではないか……、そう思い、確かめて見ることにしました。巣の中の床を見ると、
これは鱗粉です
同じ模様のものが、無数にありました。これは明らかにガの鱗粉です。幼虫などに見られた模様は、やはりガの鱗粉だったのです。
実体顕微鏡で見ると、もうひとつ、不思議なものが見えます。体の中の白い塊です。
幼虫や蛹の体の中に白い塊が見えます
成虫の腹部の中にも白い塊が見えます
いったいこれは何なのでしょうか。脂肪の塊?、つまり栄養源なのでしょうか。ちなみに、羽化したばかりの成虫を見ると、やはり胸部と腹部に白い塊が見えます。
羽化したばかりの成虫 やはり白い塊が見えます