クロヤマアリ」タグアーカイブ

クロヤマアリの女王アリの引っ越し

5月20日、塚山公園へクロオオアリの観察に出かけていた時、たまたまある場所のクロヤマアリの行列に異変があることに気づきました。小さなアリが大きなアリを咬んで誘導していたのです。すぐにその大きなアリが女王アリだと気づきました。早速女王アリを採集し、その辺りの行列を見ていると、丸まった働きアリを働きアリが運んでいました。

クロヤマアリが仲間を運んでいた

クロヤマアリが仲間を運んでいた

次から次へと一方方向へ仲間をくわえて運んでいきます。白い小さなものも運んでいます。卵のかたまりのようです。
その先には、巣がありました。

巣らしい

巣らしい

働きアリをできるだけ多く採集しました(45匹でした)。

ところで、クロヤマアリは、一つの巣に複数の女王アリがいるということですので、その内の1匹の引っ越しを見かけたのでしょう。引っ越し元を探してはみましたが、それは分からなかったのですが、かなりはなれているようでした。
先日の採集旅行中の5月24日、これもまたたまたま、同じような引っ越しに出会いました。今度も、女王アリが働きアリに咬まれて誘導されていたのです。ただ、往復している働きアリの数が少なかったので、働きアリは7匹しか採集できませんでした。
二度まで、女王アリの引っ越しをたまたま見つけたのですから、クロヤマアリの女王アリの引っ越しは、かなり頻繁に行われているのかも知れません。

5月20日採集のクロヤマアリのコロニー 働きアリ45匹

5月20日採集のクロヤマアリのコロニー 働きアリ45匹 飼育ケースはリトルアンテシェルフ 5月29日撮影

5月24日採集のコロニー 働きアリ7匹 5月29日撮影

5月24日採集のクロヤマアリのコロニー 働きアリ7匹 飼育ケースはクリアーカップ入りコンクリート製人工巣 5月29日撮影

クロヤマアリ紹介

現在、クロヤマアリを3コロニー飼っています。
1つは、2012年7月25日に白山で採集した女王アリとその家族です。働きアリが14匹、繭なし、幼虫と卵が少数あります。

K120725

K120725

2つ目は、2013年6月17日に北杜市の清里の森で採集した女王アリとその家族です。働きアリが5匹、繭のない蛹が2匹と幼虫です。卵はありませんでした。

K130617

K130617

3つ目は、2013年8月5日に北海道の十勝岳の麓の白金温泉で採集した女王アリとその家族です。働きアリが20数匹で、幼生虫はありませんでした。

K130805

K130805