5月20日、塚山公園へクロオオアリの観察に出かけていた時、たまたまある場所のクロヤマアリの行列に異変があることに気づきました。小さなアリが大きなアリを咬んで誘導していたのです。すぐにその大きなアリが女王アリだと気づきました。早速女王アリを採集し、その辺りの行列を見ていると、丸まった働きアリを働きアリが運んでいました。
次から次へと一方方向へ仲間をくわえて運んでいきます。白い小さなものも運んでいます。卵のかたまりのようです。
その先には、巣がありました。
働きアリをできるだけ多く採集しました(45匹でした)。
ところで、クロヤマアリは、一つの巣に複数の女王アリがいるということですので、その内の1匹の引っ越しを見かけたのでしょう。引っ越し元を探してはみましたが、それは分からなかったのですが、かなりはなれているようでした。
先日の採集旅行中の5月24日、これもまたたまたま、同じような引っ越しに出会いました。今度も、女王アリが働きアリに咬まれて誘導されていたのです。ただ、往復している働きアリの数が少なかったので、働きアリは7匹しか採集できませんでした。
二度まで、女王アリの引っ越しをたまたま見つけたのですから、クロヤマアリの女王アリの引っ越しは、かなり頻繁に行われているのかも知れません。